アジア杯サッカー:韓国が2位通過、準々決勝はイランと

インドに4-1で圧勝も、豪に得失点差で1点及ばず

 サッカーのアジア・カップは18日、カタール・ドーハで1次リーグC組の第3戦が行われ、韓国はインドを4-1で下し、準々決勝進出を決めた。

 51年ぶりの優勝を狙う韓国は、インド戦の勝利で2勝1分けとし、勝ち点を7に伸ばした。同時間に行われたC組のもう1試合では、オーストラリアがバーレーンを1-0で破り勝ち点7で並んだが、韓国は得失点差で1点及ばず、C組2位に。あと1ゴール決めていれば、オーストラリアと得失点差(+5)でも並び、総得点で上回る韓国が1位となるはずだった。

 韓国は23日午前1時25分からの準決勝で、D組1位のイランと対戦する。韓国とイランは、1996年大会から5大会連続で準々決勝で顔を合わせるという「奇縁」が続いている。韓国は2007年大会のPK戦で勝利(公式記録は引き分け)したものの、4回の準々決勝対決で1勝2敗1分けと負け越している。06年9月以降、イランとは6回対戦しているが、4敗2分けと勝ち星がなく、通算対戦成績も8勝9敗7分けと劣勢だ。

 趙広来(チョ・グァンレ)監督は、今大会の参加チームで最も弱いインド(国際サッカー連盟〈FIFA〉ランキング144位)との対戦にベストメンバーを先発させた。1点でも多く決めて、オーストラリアを得失点差で上回りたいという意思の表れだった。試合は韓国の一方的な攻勢が続いた。韓国のシュートは計38本、インドはわずか6本。試合開始からインドを圧倒した韓国は前半6分、チ・ドンウォンが初ゴールを決めた。李青竜(イ・チョンヨン)が右サイドの突破から強烈なシュートを放ち、GKがパンチングしたところをチ・ドンウォンが頭で軽く押し込んだ。3分後には、具滋哲(ク・ジャチョル)が今大会4点目となるゴールを決めた。具滋哲は1次リーグの3試合すべてで得点し、点取り屋として活躍している。

 だが前半12分、DF郭泰輝(クァク・テフィ)が無理な守備でPKを与え、インドに1点を返され2-1に。

 韓国は前半23分、チ・ドンウォンが追加点を奪い、インドを突き放した。だが、インドの体を張った守備になかなか次のゴールが奪えず、韓国は焦り始めた。インドはGKを含め、ほぼ全員がペナルティーエリアの中に密集することが多かった。韓国の決定的なシュートがGKの好守に阻まれたり、相手選手の体に当たって跳ね返ったりする場面が続いた。

 趙監督は後半から、奇誠庸(キ・ソンヨン)に代えてソン・フンミンを投入し、追加点を狙った。ソン・フンミンは後半36分、具滋哲からのアシストを左足で強く蹴り込み、国際Aマッチ初ゴールを決めた。だが、韓国は「あと1点」が奪えず、後半40分の具滋哲のシュートもバーにはね返された。

陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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