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8強の相手カタールは「多国籍軍」 サッカーアジア杯

2011年1月20日8時46分

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写真:クウェート戦で先制ゴールを決め、チームメートと喜び合うカタールのビラル(6)=西畑志朗撮影クウェート戦で先制ゴールを決め、チームメートと喜び合うカタールのビラル(6)=西畑志朗撮影

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 【ドーハ=潮智史】21日にあるサッカーのアジアカップ準々決勝で日本は地元カタールと顔を合わせる。開催国は1次リーグA組でウズベキスタンに完敗した後、中国、クウェートに連勝して8強入り。圧倒的な地元の声援を受けて勝ち上がった「多国籍チーム」は勢いに乗る。

 開幕戦でウズベキスタンに0―2で敗れたあと、フランス人のメツ監督は先発を入れ替えた。高い攻撃力の半面、守備の穴だった右DFハミドを右MFに上げてスピードを生かし、セネガル出身のカソラを右DFに入れて守備を強化。ウルグアイ出身のセバスティアンを1トップ気味に置き、相棒として速さとバネのあるユセフを起用した。

 22歳のユセフは豪快なボレーシュートを含め、2得点。ラッキーボーイの出現でチームは息を吹き返し、クウェート戦では、やはり中国戦から左MFに入ったエルサイドが追加点を奪った。

 スーダン出身の主将のDFビラルやガーナ出身のMFローレンス、巧みなFKを操るブラジル出身のファビオセサル、セバスティアンらチームの背骨は国外出身が固める。2000年代に入り、豊富な天然ガス資源にものを言わせて国外有力選手を呼び寄せ、国籍を与える強化策を加速。22年W杯開催が決まり、さらに「国籍取得作戦」が広がりそうだ。

 地元紙記者によると、これらカタール国籍をあとで取得した選手以外にも、カタール生まれだが親がソマリア出身というユセフらを含めると、「純粋なカタール人は半数ほどになるだろう」という。

 日本戦ではカソラが出場停止だが、ユセフのいる右サイドからの速い攻撃は要警戒。中国、クウェート戦とも前半に2点を奪うと後半は一気にスローダウンして無失点に抑えたように試合運びもうまい。対戦成績は日本の1勝2敗4分け。カタールにすれば、08年11月のW杯最終予選(ドーハ)で0―3で完敗した一戦のお返しの場となる。メツ監督は「本当の戦いはここから始まる。目標は優勝。まずは選手を休ませて、いい準備をして臨みたい」。

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