Ｊリーグのシーズン開幕を告げる富士ゼロックススーパーカップ（２月２６日、神奈川・日産スタジアム）は昨季のＪリーグ王者、名古屋と天皇杯王者の鹿島が対戦する。
１９日に都内で発表記者会見が行われ、１５年ぶり２度目の優勝を狙う名古屋の田中隼が「ピクシーから２月１日のキャンプインまで体を動かすなと言われています」と、ストイコビッチ監督から異例の通達が出ていることを明かした。
通常、Ｊリーガーは今週が全体練習のスタートの時期。出遅れは故障の原因となり、プレーにも影響する。名古屋は今オフ、清水から日本代表ＭＦ藤本に加え、争奪戦の末に大学生ＮＯ．１ＦＷ永井（福岡大）を獲得。一方で昨年のＷ杯で日本代表を牽引したＤＦ闘莉王はいまだブラジルに。
今季、アジアチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）を制して１２月に日本再開催となるクラブＷ杯への出場が至上命令だけに、スロー調整がどんな効果をもたらすのか。
もっとも鹿島にとって名古屋は昨季公式戦で３度対戦して勝利しており、完全にお得意さま。鹿島のＭＦ遠藤は「最初の公式戦なので、勝てば波に乗れると思う」と涼しい顔だった。