覇権奪還へ船出 J1浦和
| 今季から指揮を執るペトロビッチ新監督が選手たちに指示を出す＝２０日午後、大原サッカー場 |
昨季３年連続で無冠に終わり、リーグも１０位に沈んだ浦和が２０日、今季から指揮を執るペトロビッチ新監督の下、始動した。今季は橋本代表が「目標はリーグ優勝」と宣言。クラブ一丸となって２００６年以来５季ぶりの覇権奪還を狙う。
チームは午前９時半から、さいたま市の調（つきのみや）神社で恒例の必勝祈願をした後、大原サッカー場で午後０時３０分から約１時間半練習した。
ジョギングなどのウオームアップ後、コートの全面を使ったサーキットトレーニングを約３０分間行うなど、初日からみっちり走り込んだ。ハードな練習だったが、久々の全体練習で選手には笑顔が見られた。
アジア・カップの各国代表に選ばれているＭＦ柏木と新加入のＤＦ永田、スピラノビッチは不在で、昨年末に右ひざを手術した堀之内は別メニューで調整した。
ペトロビッチ監督は「初日が始まったことをうれしく思う。浦和はアジアでトップに入るビッグクラブで、それにふさわしいサッカーを見せたい。攻撃的でアグレッシブで、前からプレスをかけてボールを奪う。そして得点をたくさん取る。もちろん、すべての場面でそれができるわけではないが、全員の意識としてやらないといけない」と力説した。
結果求め覚悟の１年
覚悟の１年が始まった。フィンケ前監督の下、この２年間は着々と「レッズスタイル構築」に向けた改革を行ってきた。橋本代表も選手たちも、戦術の浸透には手応えを感じている。
あとは、いかに結果に結び付けるかだ。改革の過程から結果の出るチームに。これまで積み上げた成果を発揮するシーズン。その橋渡し役として、ペトロビッチ新監督に白羽の矢が立った。
最大の目的は「勝者のメンタリティー」の注入。フィンケ体制では、勝てなくても「改革途上」という大義名分がどことなくあった。過程と結果の二兎（にと）は追えないという気分が、リーグ１０位という結果に少なからず影響を与えたはずだ。
今季は、甘えは許されない。その決意の表れが橋本代表の「リーグ優勝」宣言。昨季１０位から優勝を狙うのは「無謀」と言われるかもしれないが、そんなことはない。
浦和の戦力と戦術は、十分に頂点を狙えるものだ。勝ち癖と成功体験を積み、自信を芽生えさせること。その好循環に早く持ち込むことが今季のキーポイントになる。「ビッグクラブにふさわしいサッカーと地位を」とペトロビッチ監督。浦和の誇りを取り戻す１年が始まった。
アドサーチ[PR]
全国各地の関連ニュース
- 山梨学院 １２ゴール発進 県高校新人サッカー 【山梨日日新聞】
- 剣道女子団体・矢板中央初の栄冠 男子は小山Ｖ２ 県高校新人スポーツ【下野新聞】
- 日本、２５日の準決勝は宿敵・韓国 豪州も４強入り、ア杯【沖縄タイムス】