日本−カタール 後半終了間際に勝ち越しゴールを決める伊野波(左)=ドーハで(共同)
|
|
【ドーハ=垣見洋樹】サッカーのアジア・カップ第14日は21日、当地で準々決勝2試合を行い、2大会ぶりで4度目の優勝を目指す日本は開催国のカタールに3−2で逆転勝ちし、4大会連続の4強入りを決めた。25日午後4時25分(日本時間同10時25分)からの準決勝でイラン−韓国の勝者と対戦する。
前半12分に先制された日本は、同28分に香川(ドルトムント)の今大会初ゴールで同点。後半は吉田(VVVフェンロ)が2度目の警告で退場となり、そのFKを決められて勝ち越されたが、25分に香川のゴールで再び追い付くと、44分に代表戦初先発の伊野波(鹿島)が決勝点を挙げた。もう1試合はウズベキスタンとヨルダンが顔を合わせる。
◆勝ち越されても冷静
ひとり退場になって1点のビハインド。まるで1次リーグのシリア戦のリプレーのような展開になってしまった。
前半12分にオフサイドトラップの失敗から1点を先制されたものの、28分には本田圭のパスで抜け出した岡崎のループシュートを香川がとどめを刺すようにヘディングで決めて同点とした。
だが後半、吉田が1分、16分と連続してイエローカードを受けて退場。そのFKを直接決められて勝ち越しを許す。
それでも今大会の日本は10人になってからも落ち着いた攻めで人数の少なさを感じさせない。後半25分、遠藤が起点となり、再び本田圭、岡崎、香川とつながって、抜け出した香川が冷静にゴールに流し込んで同点とした。
そしてロスタイム入り直前、ペナルティーエリアの周辺で執拗(しつよう)にボールをキープし、長谷部のパスで抜け出した香川がGKを抜いた後に相手に当たられたがなんとかつなぎ、最後は伊野波が押し込んで決勝点とした。苦しみ抜いた日本だったが、冷静なプレーが生きて4大会連続の準決勝進出を決めた。
この記事を印刷する