アジア杯サッカー:韓国、今夜4強懸けイラン戦(上)
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「イランは過大評価されたチームだ」
決戦を前に、DF車ドゥリ(チャ・ドゥリ)が自信をのぞかせた。カタールで開催されているサッカーのアジア・カップで決勝トーナメントに進出した韓国は、23日午前1時25分(韓国時間)、カタール・スポーツクラブ・スタジアムで宿敵イランとの準々決勝に臨む。
趙広来(チョ・グァンレ)監督は21日午後に行われた公式記者会見で「イランのゴトビ監督は、故意のファウルを戦術と考えているが、それはファンが望むサッカーではないはずだ。韓国の緻密でスピードのある攻撃なら、十分にゴールを入れられる」と勝利への自信を見せた。
51年ぶりのアジア・カップ優勝に向けて、韓国が最も注意すべき点は「センターライン」だ。最前線から最後方までのセンターを担うFWチ・ドンウォン、MF具滋哲(ク・ジャチョル)、DF李正秀(イ・ジョンス)、GK鄭成竜(チョン・ソンリョン)ら攻守の「キープレーヤー」がそれぞれの役割をこなしきれなければ、またしても屈辱を味わう可能性が高い。
■4年ぶりのPK対決?
負けたら後がない準々決勝では、延長戦やPK戦を考慮する必要がある。韓国は2007年大会の準々決勝で、イランと0-0で引き分けとなりPK戦にもつれこんだが、4-2で勝ってベスト4に進出した。GK李雲在(イ・ウンジェ)が、相手のキックを2本止めてチームを救った。
趙監督は21日、非公開でPKの練習を行った。PK戦ではキッカーのコンディションはもちろん、GK鄭成竜の役割がより重要となる。問題は、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会から正GKとなった鄭成竜に、国際AマッチでのPK戦の経験がないことだ。
国際Aマッチの出場回数が27試合の鄭成竜に対し、イランには50試合以上に出場した経験を持つGKが二人もいる。イランのゴトビ監督も「PK戦になった場合、われわれにはアジア最高のGKがいる」と自信を持っている。