2010年11月25日 19時43分 更新:11月25日 20時45分
裁判員裁判で初の死刑判決を16日に横浜地裁で言い渡された住所不定の無職、池田容之(ひろゆき)被告(32)の弁護団は25日、池田被告が控訴しない意向を示していることを明らかにした。
弁護団によると、22日に接見した際、池田被告は「事件と向き合って考えを深めているので、(極刑を望む)被害者遺族の意向を無視できず、控訴することは、それを傷つけることにもつながる恐れがある」などと語ったという。控訴期限は30日で、主任弁護人の青木孝弁護士は「今後も(控訴に向けて)説得を続ける」と語った。
判決では朝山芳史裁判長が「重大な判断になったので控訴を勧めたい」と異例の説諭をしていた。【山田麻未】