リニア中央新幹線:有料試乗13年度にも開始 山梨県内で

2010年11月24日 22時20分

 JR東海は山梨県内のリニア中央新幹線の実験線で、延長工事が終了する13年度にも、有料の一般向け試乗を始める。山田佳臣社長が24日の定例会見で明らかにした。27年の東京-名古屋間での開業に向け、リニアへの幅広い理解を得るのが狙い。

 同社は13年度までに、大月市-都留市を結ぶ18.4キロ実験線を笛吹市-上野原市の42.8キロに延長する。有料試乗は延長工事終了後、土日を中心に実施する計画だ。新型車両「L0(エル・ゼロ)系」を活用し、最高時速500キロの世界を体験してもらう。

 山田社長は「できるだけ多くの方に乗っていただき、リニアのよさを知ってもらいたい」と述べた。同社は98年から関係者と一般向けの無料試乗会を開催していたが、延長工事に伴い07年4月末に終了した。

 また、同社の葛西敬之会長は東京都内で講演し、「一番早くできるとすれば神奈川と山梨の駅」と述べ、実験線を含んだ神奈川-山梨間の先行開業に改めて意欲を示した。【工藤昭久】

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