酔っぱらった上司、合コンで盛り上がった男性、気の置けない同僚や男友達。彼らに下ネタを振られるたび、私たち女性陣はついひきつり笑い。正直、反応に困るけど、顔に出すわけにもいかないし……。さらっとかわすにはどうしたらいいの?誰か教えてー!
今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、新宿の某キャバクラ店で働くミレイさん(源氏名)。「ちょいSキャラで、常にナンバー3以内をキープしてます」とニヤリと微笑むミレイさんに、下ネタの華麗なかわし方について聞いてみました。
■下ネタは愛情表現?
そもそも、なぜ男性は下ネタが好きなのでしょうか。
「彼らにとっては、少なくともセクハラのつもりではないのです。多くの場合、ギャグのつもりか、相手をちょっと困らせて、構いたいだけなんですよ。少なくとも、嫌いな女性に下ネタを振る男性はいないので、好意を持っているということです。ちょっとした愛情表現くらいに受け止めてあげてみては?」
小学生が気に入った女の子に砂をかけるのと同じ心理ってことなのでしょうか? う~ん。
■上手な交わし方
では、ミレイさんが下ネタを振られたときのかわし方は?
「下ネタの内容、程度によって態度を変えています。例えば……
【1、ギャグっぽい下ネタの場合】
この場合、相手はとにかく笑って欲しいわけですから、特にコメントせず、ただ笑う。それだけで相手は満足するし、内心、ほっとすると思います。相手はスベってないか気にしながら言っていると思うので。
【2、下ネタで質問を振られた場合】
これは、本当にその質問に答えて欲しいのではなく、相手を困らせたいと思っているケースがほとんど。もちろん、答えて欲しい人もいると思いますが、いくら相手が大事なお客様でもそこまで答える義務はないですから、『○○さんはどうなんですか?』と笑顔で聞き返します」
【3、とにかくしつこい場合】
一番困るパターンですね。とはいえ無視できないなら、とにかくトボけてみる。『よく分かりません☆』と、一点の曇りもないような笑顔でかわしますね。それでもしつこいなら、お酌をしたり、さっとメニューを差し出したり、意識を会話の外へ向かせます」
どのケースでも、笑顔がポイントなのですね。
■NGポイント
一度、おもいっきりイヤな顔をして、場の空気をシーンとさせてしまったことがあります。
「それは絶対にだめ。一見、お調子者の男性ほど傷つきやすいので、顔に出さないようにしましょう。どうしてもイヤなときは、拒否反応を示すよりも、『すみません、こういうお話はちょっと苦手なんです』と困った顔をするくらいにしておくのがベスト」
あえて下ネタにノってみるのはどうなんでしょうか。
「とても注意が必要です。男性と同じノリでノってしまうと、逆に周りが引いてしまいますから。勝手だなあと感じるかもしれませんが、あくまで男性が期待しているのは女性ならではの反応。『面白いけど、ちょっと困ったなあ』と、男性よりもやや低いくらいの温度で接するのがちょうどいいのではないでしょうか」
相手に求められている反応を返してあげる……なかなか大変な作業ですね。
■ひとことアドバイス
「私の実感では、下ネタを女性に振る男性はMっ気のある人が多いと思います。微笑みながらも、ややそっけなくかわされると、案外男性は喜ぶものなんです」
まったく、なぜくだらない下ネタのためにこちらが気を使わなければならないのか……。そう思う一方で、彼らにとっては悪気がないことを思うと、1枚上手な大人の女性として少しくらいは笑ってあげてもいいかも。けれど、“ちょいたつ”の手にも負えないほどヒドい場合は、相手を冷ややかに見つめ、静かに怒ってみるのもアリ!
(小野田弥恵/プレスラボ)
(著:フレッシャーズ編集部)