2010年11月24日 20時33分
大畠章宏経済産業相は24日の閣議後会見で、中国から日本向けレアアース(希土類)を積んだ船2隻が出港したことを確認したと明らかにした。沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件後の9月下旬から続いたレアアースの輸出停滞は、約2カ月ぶりに解消に向かい始めた。
経産省は19日に企業への緊急調査結果を発表したが、出港した2隻は調査の中で「船積み許可がおりた」と報告のあった2件。経産省が23日に確認した。これ以外に輸出に向けた情報は入っていない。しかし、大畠経産相は「現地では随分雰囲気が明るくなったと聞いており、他も検査が終わり次第、出港できると期待している」と述べ、今後も動向を注視する姿勢を示した。【立山清也】