米GDP:大幅に下方修正…FRB見通し

2010年11月24日 11時8分 更新:11月24日 14時11分

 【ワシントン斉藤信宏】米連邦準備制度理事会(FRB)は23日、今月2、3日の連邦公開市場委員会(FOMC)に提出した最新の経済見通しを公表した。それによると、11年の米国内総生産(GDP)の実質成長率見通しを3.0~3.6%とし、今年6月に示した前回見通しの3.5~4.2%から大幅に下方修正した。10年の成長率見通しについても、夏以降の景気減速を反映し、前回の3.0~3.5%から、2.4~2.5%に下方修正した。

 失業率については、10年の見通しを9.5~9.7%と6月時点(9.2~9.5%)に比べてやや悪化するとの方向で見直したほか、11年についても8.9~9.1%(前回予想8.3~8.7%)と、雇用の改善が一層遅れるとの見通しを示した。

 FOMCでは出席者のほとんどが「本格的な経済成長と失業率低下の時期は12~13年にずれ込むだろう」との認識を示し、米国経済の先行きへの懸念表明が相次ぎ、賛成多数で追加の金融緩和策を決めた。

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