大分ユーモアまんが大賞
心を和ませるユーモアまんがを大分県から発信しようと、別府大学が創立60周年記念で公募した「大分ユーモアまんが大賞」の受賞作品が22日、発表された。
A部門(ショートストーリー・四コマまんが)の大賞(賞金10万円)は、動物を擬人化したファンタジーの相澤拓さん(56)=東京都=「にっこう沢の昔話」。圧倒的なクォリティの高さが評価された。相澤さんは警備員をしながら作品を描き続けており、くろしお漫画大賞、横山隆一記念4コマまんが大賞などの受賞経験もある。日本漫画家協会会員。
B部門の大賞(賞品図書券1万円分)は、3Dテレビで料理番組のごちそうを“おかず”に食事する独り暮らしの老人を描いたペーソス漂う、山村武次さん(61)=富山県=「今日の料理3D」。山村さんは広告看板制作業に長年従事しながら、マンガを描き続けており、さいたま市民漫画展2009漫画大賞を受賞している。両部門ともこのほか優秀作品5点ずつが選ばれた。
応募者総数は101件114人(一般74件77人、学内27件37人)。応募作品数は156作品で、内訳はA部門68作品(一般35、学内33)、B部門88作品(すべて一般)。年齢層も7歳(大分市の小学校1年生)から最高齢79歳まで、プロと思われる人や志望している学生、定年退職後の男性、専業主婦などさまざまだった。
予想を超える応募作品の多さに、審査した友永植文学部長は「別府大学が全国に発信する大学だと知ってもらえた。今後は恒例の事業として続けていきたい」と今後も継続していきたい考え。他の審査委員はクニ・トシロウ教授、田代しんたろう教授、コピーライターの吉田寛さん、大分市在住の歌舞伎・舞台脚本家岩豪友樹子さん、ジ・アッチィー(大分プロレス代表)。
受賞作品は同大学のHPで公開されており、「新着トピックス」の項からたどれば作品を読むことができる。また、原画展(芸術文化学科卒業制作展と同時展示、2月8日から13日まで県立芸術会館で)とマンガ冊子発行(2月8日)も行われる。