小沢氏不起訴の確率論
わたしのブログの読者には民主党の関係者もおられるようだ。
その方々のためにこの一文を書いておく。
検察審査会が小沢氏の政治資金規正法違反事件について起訴相当の議決をした。
11人の検察審査会委員の全員一致の議決であったことが報道されている。
無作為で抽出して選ばれた検察審査会の委員全員が同じ結論に達した、ということは重大だ。
私は中学のころまでは算数や数学が得意で、休み時間も熱心に数学の問題を解いて時間を過ごしていた。
高校に入って化け物のような数学、物理の天才たちと出会って理科系に進むのを止めてしまったが、論理的に考えるのは嫌いではない。
さて、単に確率の問題として今回の政治資金規正法違反事件を考えると、11人の検察審査会全員が同じ結論に到達する確率はどの程度あるのか。
2の11乗分の1、ということになる。
2048分の1である。
これは、あくまで単純に0か1しか出ないさいころを11回振って同じ数字が出る確率のこと。
同じ記録を読んで慎重に議論を重ねた結果の結論ということになると、12人目に与える影響は格段に重い。
私は、12人目の人が先の11人全員一致の結論を覆す確率は2048分の1になるのではないか、と考えている。
もしこの確率論が正しければ、検察審査会の審査委員11人のうち1人入れ替えて検察審査会の議決が10対1になる確率は419万4304分の1ということになる。
検察審査会の審査委員全員を入れ替えればまた違った結論になり得るが、こうした確率論で順番に考えていけば、殆ど小沢氏が不起訴になる可能性はないことが頷ける。
私のブログの熱心な読者で、極めて論理的に意見を開陳していただいておられる方はあくまで小沢氏の無罪を確信されておられるようであるが、裁判の結果がどうなるかは何とも言えないが、小沢氏が起訴を免れる確率は天文学的に低い、ということをご理解いただきたい。
検察審査会の審査委員全員が交代するまでずるずるとこの事件の決着の先延ばしを図るか、それとも小沢氏の起訴を織り込んで事態の打開を図るか、その二つに一つの選択が迫られている。
小沢氏に待っているのは、おそらく、果てし無い裁判闘争の日々であろう。
私は、民主党の良識を待っている。
決めるのは、皆さんだ。
1 ■無題
この計算は・・・釣りであって欲しい。