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活動日誌
ハルモニの話を聴こう!昼食会に参加
「ハルモニ」とは、「祖母、おばあちゃん」を意味する言葉です。
日本軍『慰安婦』被害者の方も、すでに80歳になっておられます。
今日は、吹田で慰安婦問題に長年取り組んでこられた方からお声をかけていただき、韓国からハルモニたちが来られるという事で、お昼の昼食会に参加してきました。昼食会には、キルハルモニとイハルモニのお二人と、挺身隊問題対策協議会のユン代表、そして通訳の方、日本でハルモニたちを支援している市民の方、そして、茨木市・高槻市の市会議員の方、吹田の西川議員も来られていました。
ハルモニたちは、何度も日本に講演にこられているとのこと。最初に来たときは、日本人に対して、憎いという思いが強かったが、支援してくれる日本人と接しているうちに、日本政府は許せないが、日本人全てが憎いという思いはなくなっていったと語ってくださいました。
慰安婦問題に関しては、日本は公式に謝罪をしていません。1993年の河野洋平官房長官当時に、謝罪し責任を受け入れた、いわゆる河野談話があったのみです。2007年7月に、アメリカ下院で「日本軍が女性を強制的に性奴隷にした」ことを「公式に認め」「謝罪する」よう日本政府に求める決議が採択されました。当時の安部首相は、この決議採択を「残念なことだ」と評し、生存する犠牲者に日本政府は公式謝罪しない事を強くほのめかしました。
同じく2007年から2008年にかけてオランダ下院、カナダ下院、欧州議会、フィリピン下院でも慰安婦に関して日本政府に正式な謝罪を求める動議・決意が出されています。
日本でも、国レベルではなく、地方自治体で「日本軍慰安婦問題に対して、政府の誠実な対応を求める意見書」が決議されており、昨年7月には宝塚市で決議が行われました。私たち、北摂の議員と市民が連携して、北摂各市でも決議を上げていこうと考えています。皆様のご協力をお願いいたします。
ユン代表のお話では、韓国では、1993年より、慰安婦問題に関して支援がはじまり、国会へのロビー活動を通じて、生活支援を拡充してきたそうです。担当は「女性部」という部署だということ。また、韓日関係や国連との対応は「外交通商部」が担当だということですが、こちらへの働きかけは芳しくなく、昨年ハルモニたちは、憲法裁判所に「人権侵害に対して、侵害を受けている人を助けていない。幸せ追求権の侵害。」と裁判を起こしているとのことでした。
ハルモニたちは、すでに自分たちは年をとった。自身の口でどこまで伝えられるか。これから、どう将来世代に自分たちの被害・経験を伝えていけるのかを考えているとのこと。歴史を伝えるために、博物館をつくろうという計画があり、一人でも被害者が生きているうちに実現したいと強い思いをお持ちでした。
現大統領のイ・ミョンバク氏がソウル市長だったころに、西大門刑務所の敷地の土地を博物館用地として提供することに合意したが、建設費を集めているとのこと。当初、政府からの生活費支援の中から、被害者自身が寄附をしていましたが、現在は募金活動をしている。50%の資金が集まらないと建設許可が下りないとのこと。現在30億ウォンの必要資金に対し、7億ウォンしか集まっていないとのことでした。
イ・ハルモニが、「博物館が生きているうちにできる事を望んでいるが、日本政府の援助はもらいたくない」とおっしゃったのが印象的でした。私が色々とお聞きした事をメモしていたからか、帰りに、キル・ハルモニが優しく声をかけてくださいました。
お二人は本当に明るくて、冗談交じりでお話していただいたのですが、もし、自分が同じような体験をすることになったらと思うと、なんともいえない気持ちになりました。
Posted by 中本みちこ at 2008年06月24日 14:04 | 議会活動 |
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