鎌ケ谷市を中心に、ひったくりの余罪100件か--。県警捜査3課などは13日、松戸市松飛台、とび職、斎藤幸太被告(29)=窃盗罪で起訴=を、別の事件にも関与したとして窃盗の疑いで千葉地検松戸支部に追送検した。斎藤容疑者は09年~10年9月21日に、計100件のひったくりを繰り返した疑いが持たれている。
同課によると事件はいずれも鎌ケ谷市を中心に起き、夕方以降に帰宅途中の女性が狙われた。原付きバイクで背後から近付き、追い抜きざまに手や自転車の前かごからかばんを盗む手口。被害額は現金だけで350万円、物品(時価)を含めれば約800万円。
斎藤容疑者は「遊ぶ金が欲しかった」と供述。盗んだ金はパチンコ代や生活費に使ったという。追送検容疑は昨年8月16日夕、松戸市内で女性(60)から現金約1万3000円などが入ったかばんを奪ったとしている。
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県警が12日に発表した昨年1年間の県内のひったくり件数は2188件。一昨年まで34年間連続1位だった大阪府を抜き、史上初めて全国ワースト1位となる見通しだ。県警は「ひったくり検挙対策プロジェクトチーム」を発足させた。【味澤由妃】
毎日新聞 2011年1月14日 地方版