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【社会】

マナカ、問い合わせ急増 導入まで3週間

2011年1月21日 14時10分

来月11日から導入されるICカード乗車券「マナカ」=21日、名古屋市交通局で

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 名古屋市営地下鉄や市バス、名鉄などで共通利用できるICカード乗車券「manaca(マナカ)」が2月11日から導入される。使用開始まで3週間となり、市交通局と名鉄がPRを本格化させる中、現行カードの切り替えやマナカの使い方など利用者の問い合わせも増えている。

 ICカード乗車券は料金を券売機で事前に入金し、改札機に触れさせて使う。定期入れなどに入れたままでもOK。マナカはプリペイド磁気カードのユリカ(市交通局)と、SFパノラマカード(名鉄)を統合。ユリカとSFパノラマカードはマナカ導入前日に発売が終わり、使用は来年2月末までだ。市交通局は現行の磁気定期券をマナカに組み込み一本化するが、名鉄は現行の磁気定期券もそのまま販売を続ける。

 市交通局は11日から、地下鉄の駅構内や市バスの車内に冊子を置いたり、利用客にチラシを配ったりするPRを始めた。「地下鉄の定期券はマナカが導入されたら使えなくなるのか」。同局への問い合わせは11月のポスター掲示から今月10日まで104件だったが、11日から1週間で312件と急増した。名鉄への問い合わせも昨年末までの1日50件から、今年に入り1日100件と倍増。使い方に関する質問がほとんどという。

 マナカは、コンビニなど提携先の店舗で入金分が電子マネーとして使える。名鉄グループが販売するマナカは、電子マネーの利用でもポイントが付き、市交通局が販売するものとはサービスが一部異なるため、独自の利用ガイドを各駅に置く。

 愛知県内の主な交通機関には、ほかにリニモや愛知環状鉄道があるが、改札機や券売機の機能追加、コンピューターのソフト交換などに多額の費用がかかるため見送られた。

 各都市でサービスが始まっているICカード乗車券は、相互利用が進めば1枚で各地に行ったり、電子マネーを利用したりでき、利便性が向上する。

 マナカはJR東海の「TOICA(トイカ)」と2012年春、JR東日本の「Suica(スイカ)」とは13年春に相互利用が可能になる予定。トイカとスイカは今も相互利用できる。また、マナカ、トイカを含め北海道から九州までの10種類を一律に利用できるようにする検討も始まっている。

 【マナカの導入区間】使える路線は、(1)名古屋市営地下鉄と市バス(2)あおなみ線(3)ゆとりーとライン(4)名鉄(蒲郡線の三河鳥羽−蒲郡間と広見線の明智−御嵩間を除く)(5)名鉄バス(蒲郡地区の路線、長距離高速を除く)(6)豊橋鉄道。

(中日新聞)

 

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