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【プロ野球】

巨人OB、城之内氏が沢村に太鼓判 新人開幕投手、目指せ!!

2011年1月23日 紙面から

 “エースのジョー”と呼ばれた巨人OBの城之内邦雄氏(70)が22日、新人合同自主トレ最終日のジャイアンツ球場を電撃訪問した。お目当てはドラフト1位の沢村拓一投手(22)=中大。城之内氏は「(佑ちゃんは)関係ない。気にしなくていいよ」と“無視”を指南し、チーム内の競争を勝ち抜いて自身以来となる新人開幕投手となることを期待した。

 城之内氏は1962年にルーキーで開幕投手を務め、いきなり24勝を挙げた昭和の名投手。人気絶頂だった俳優、宍戸錠にちなんで“エースのジョー”と呼ばれた。3年ぶりに同球場を訪問した目的は「15番だから」。自らと同じ背番号のルーキーの実力を確かめるためだった。

 「上半身はいい。あとは下半身だね。土台は素晴らしいものを持っている」。ひと目で才能を見抜いた。しかし、注文も忘れない。「プロは体力勝負。金田(正一)大投手も中長距離(走)は得意だったよ」と400勝左腕を例に出し、走り込みの重要性を説いた。

 沢村の周囲では49年ぶりとなる快挙への期待が高まっているが、気持ちは城之内氏も同じ。「俺は競争に打ち勝った。(沢村にも)勝ってほしい。開幕投手になってほしい」。ライバルはチーム内の東野、内海、そして外国人。「佑ちゃんを気にするな」の真意は、他球団の選手のことを気にしている場合じゃない、争う相手は他にいるという意味だ。

 素材は文句なし。城之内氏も「新人開幕投手? (順調に調整が進めば)大丈夫。新しい歴史をつくってほしい」と力を込めた。大先輩と初面会した沢村は「期待に応えたい」と言い切った。49年ぶりの大役。エース襲名。黄金ルーキーに重いバトンが託された。 (井上学)

◇昭和の名投手/ルーキー開幕投手で24勝

 ◆城之内邦雄(じょうのうち・くにお) 1940(昭和15)年2月3日、千葉県香取市生まれ。千葉・佐原一高(現・佐原高)から日本ビール(現・サッポロビール)を経て、62年に巨人入りすると、1年目から開幕投手を任されるなど24勝12敗で新人王を獲得。入団から5年で100勝を挙げた。68年5月16日の大洋(現横浜)戦では無安打無得点試合を達成。通算141勝を挙げてV9初期を支え、“エースのジョー”と呼ばれた。

 

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