コンファレンス

グラフィックストラック
サンシャインシティTOKYO ワールドインポートマート 8階
2/9(金)
16:00-18:00 D6  XMLパブリッシングと高度な日本語組版の実現 ジャストシステム 大野邦夫/凸版印刷 田原恭二/ベネッセコーポレーション 桑野和行/アンテナハウス 石野恵一郎/W3C 佐々木フェリクス/日本印刷技術協会 千葉弘幸
印刷物製作と同時にWeb・携帯サイト配信や電子書籍製作を行うには、XML形式でのコンテンツ保管とXML形式のパブリッシングが最も有効である。
しかし、現在はDTPや専用組版アプリケーション経由が主流のため、オペレータ介在やデータの2重保管などの問題が残っている。また、スタイルシート方式では複雑な組版に対応することができない。
日本語組版に対応したスタイルシートの国際標準を開発することで、アプリケーションに依存しないXMLパブリッシングと高度な日本語組版を実現することが可能となる。今後の可能性と課題について議論する。

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  • スピーカー:大野邦夫 ジャストシステム 社長室 主任研究員
    1970年に日本電電公社(後のNTT)に入社し、交換機部品、通信端末、AIワークステーションなどの研究実用化を担当。1995年よりINSエンジニアリング(後のドコモ・システムズ)にて、SGML・XML関連の開発を担当。
    2004年11月よりジャストシステム。現在、情報処理学会デジタルドキュメント研究会主査、JEITA次世代コンテンツデリバリ専門委員会委員長、XMLコンソーシアムエバンジェリスト、日本規格協会将来型文書システム動向調査委員会委員、金沢工業大学客員教授などを務める。


  • スピーカー:田原 恭二 凸版印刷 情報・出版事業本部 ソリューション開発部 課長
    1985年入社。CTS日本語組版システム、CD-ROM検索システム、XMLによる出版コンテンツの標準化、電子書籍関連の開発、デジタル表示デバイスにおけるテキスト表現技術、収蔵品管理メタデータ、次世代地図情報サービス等の研究開発に従事。
    現在、InDesignを使った次世代DTPシステムの開発を担当。
    また、JepaX、JIS X 4051、ユビキタス情報生成配布技術等、多数の社外標準化活動に参画。

  • スピーカー:桑野 和行 ベネッセコーポレーション 購買物流部
    1990年入社。12年間の教材編集担当を経て、2002年より印刷製本の製作委託先管理、および事業部の教材制作における工期短縮・コスト削減支援を担当。 ワークフロー改善の際には自らAppleScriptやVBAを活用し、改善にかかる初期コストも抑える。
    2004年よりXMLとXSL-FOを用いた教材誌面制作の効率化やコンテンツの再利用を実践。


  • スピーカー:石野 恵一郎 アンテナハウス
    2002年入社。XML文書から印刷レイアウトをおこなうソフト「XSL Formatter」の 開発、製品化を担当。
    また、フリーウェアの日本語HTML文法チェックプログラム「Another HTML-lint」の作者としても知られている。


  • スピーカー:佐々木フェリクス W3C
    ドイツのビーレフェルド大学でコンピューター言語学や標準化などの分野を研究、博士。
    2005年より、Web 標準を策定する国際的コンソーシアム(W3C)にて、国際化活動とWebサービス関係などで活動。
    慶応大学大学院政策・メディア研究科プロジェクト専任講師

  • モデレータ:千葉弘幸 日本印刷技術協会 研究調査部 副参事
    1983年に凸版印刷に入社し、CAD・CTSなど社内用文字画像のシステム開発に従事。その後、住友金属工業にてレイアウトソフトEDICOLORのプロダクトマネージメントを担当、アドビシステムズにてInDesignのセールスサポートを担当。
    2002年より、JAGATにてクロスメディア、ドキュメント管理、DTP・プリプレスの研究会企画・調査を担当。