スリーキューブパズルは、６3＝５3＋４3＋３3  （＝２１６）に着眼、
　一辺が６の立方体を一辺がそれぞれ５、４、３の３つの立方体に分割する
  パズルです。単位立方体２１６個の組み合わせなら簡単に分割できますが
　これを、合計が２１６になる、すべて形の異なる３７種類の駒で完成させ
  るのです。 まず６のキューブを組み立てます。                      
    それを５、４、３の３つのキューブに分割します。３７個をすべて使っ
　て同時に、３つのキューブをつくること。はっきりいって超難問、至難の
　業、脳味噌が沸騰すること請け合いです。それだけに完成の暁には、数学
　とパズルの、見事なまでの美しいドッキングに息をのむことでしょう。  




駒が３７種類である説明

　正方形を辺と辺で繋ぐと                                         
　　　　　　　　  　２個で　　　１種類　（ドミノ    ）          
　　　　　　　　　  ３ 〃　　　 ２ 〃　 （トロミノ  ）          
　　　　　　　　　  ４ 〃　　　 ５ 〃　 （テトロミノ）    　    
　　　　　　　　　  ５ 〃　　 １２ 〃　 （ペントミノ）   　     
　　　　　　　　  　６ 〃　　 ３５ 〃　 （ヘキソミノ）    　　　
                                                　 の駒ができます。
　　これらは総称してポリオミノと言われていますが、スリーキューブパズ
　ルは、正方形６個を繋いで３５種類の駒のできるヘキソミノに正方形一辺
　分の厚みを与えて立体化し、更に発展させたパズルです。              
　　３５種類の駒を構成する単位立方体の総数は、６×３５＝２１０です。
　一辺が６の立方体を単位立方体で構成すると　６×６×６＝２１６　にな
　り　６　不足です。　もう一つ、問題があります。３５種類の駒の中には
　単位立方体を６個直線に繋いだ駒があります。この駒は一辺が６以外の立
　方体には使えませんので除きます。当然１２個不足します。その不足分を
　単位立方体、３個を直線に繋いだ駒、４個を直線に繋いだ駒、５個を直線
　に繋いだ駒の３つで補うわけです。従って、駒の総数は３７個になります。

目次に返ります
                     





スリーキューブパズルの平面使用

　　スリーキューブパズルは立体をテーマにしていますが、勿論４角形その
  他の図形を作る平面パズルとしても利用できます。しかも、基本のへキソ
  ミノパズルより変化が飛躍的に増えパズルとしての魅力も比較になりませ
  ん。基本のヘキソミノパズルは４角形図形（１５×１４，２１×１０等）
  を作成できません。その証明は簡単ですので興味のある方は E Mail をい
  ただけばお答えします。       　　　　　　　　　 　　　　　　　　　
　　スリーキューブパズルではそんな制約が一切なく４角形は勿論、各種の
　図形作りが楽しめます。しかし、最も面白いのは６×６の正方形を同時に
　６個作る問題です。全部で３６１通りの解があります。　　　　　　　　
　６のキューブを三つのキューブに分割するパズルと並ぶ難度の高い美しい
　問題です。                                                     
  （解の総数が３６１である事は２００１年２月千葉県の石野恵一郎氏がコ
　  ンピューターで求められました。次のホームページに全解が公開されています）                       
    　http://www.asahi-net.or.jp/~rh5k-isn/Puzzle/ThreeCubePuzzle/                                                


目次に返ります
                     　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


ペントミノパズルについて

　　ポリオミノの中ではペントミノが最も親しまれているようです。平面ペ
　ントミノを応用したパズルが株式会社テンヨーから今も発売中ですし、ペ
　ントミノに関するホームページもあります。                         
        平面ペントミノ　ＺＩＮＣ氏のホームページ         
        立体ペントミノ　葦米氏のホームページ            

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                     　                                                          等です。	


パズル発想のいきさつ、その他

    ３２＋４２＝５２ であることは、「ピタゴラスの定理」の良く知られて
　いる自然数解ですが　３３＋４３＋５３＝６３ であることはあまり知られ
　ていません。                                                   
　　正直なところ、私も知らなかったのですが、ある時書店で吉田武氏の名
　著「素数夜曲」を買い求め、この事実を知りました。そして、連続した数
　字の美しい関係に強く魅せられ、何かに活用できないかと思ったのがきっ
　かけでした。ペントミノのことが頭に浮かび、試行錯誤を重ねるうちに  
  スリーキューブパズルの誕生となりました。                         
　　ただ、今の形は単位正方形を直線に繋いで作る駒は、長さが３、４、５
　の３つで合計３７種類ですが、最初は１、２、２、３、４の５つで３９種
　類でした。次の段階で２、３、３、４の４つ３８種類になり、最終的に今
　の形になりました。何故そうなったかですがヘキソミノをベースにする限
　り３７が最少駒数です。駒数が少なくなる程、解の数も少なくなり求める
　のが困難で、私自身が解を見つけだせなかった為です。               
    なお、解の総数ですが何通りあるのか不明です。おそらく１００万は越
　える膨大な数だと思われます。                                    
  石野恵一郎氏がコンピューターで解の探索に挑戦中です。２００１年３月
　の時点で１２０３通りの解が求まっており順次、次のホームページに公開
　されています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　  http://www.asahi-net.or.jp/~rh5k-isn/Puzzle/ThreeCubePuzzle/index345.html                                                
   
   この他に京都の岩瀬尚行氏と私が求めた解が数通りあります。　　　　　　　　　 
                            

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コマーシャル（商品の紹介）

　天然木の素材をすべて手作りで仕上げました。木のぬくもりが伝わります。
　机上のアイテムとしても、おしゃれです。                             
　　樹種と定価は次の通りです。                                      
        スプルース          7.000 円                          
        米檜                8.000 〃                          
        楢(ﾅﾗ)             12.000 〃                          
        黒檀               50.000 〃   (手作り特製桐箱入り)    
        紫檀               50.000 〃   (手作り特製桐箱入り)    
　                                     (PAT.NO - 3078263)     
 スリーキューブパズル以外に真四角パズルもあります。        
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


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