こうのとり 打ち上げに成功
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こうのとり 打ち上げに成功

1月22日 18時57分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国際宇宙ステーションに物資を運ぶ日本の宇宙輸送船、「こうのとり」を載せたH2Bロケットが、22日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、「こうのとり」を予定の軌道で切り離し、打ち上げは成功しました。

H2Bロケットは、午後2時38分ごろ、メインエンジン2つに点火されたあと、補助ロケット4本にも点火され、ごう音とともに発射台を離れました。そして、打ち上げから15分余りあとの午後2時53分ごろ、予定していた高度287キロ付近で「こうのとり」を切り離し、打ち上げは成功しました。「こうのとり」は、地上350キロの軌道を回る国際宇宙ステーションに物資を運ぶため、日本が開発した無人の輸送船で、おととし秋に続き今回が2回目の打ち上げです。実験に使う装置や植物の種、それに宇宙飛行士の飲み水として初めて運ぶ日本の水80リットルなど、あわせて5.3トンの荷物が積み込まれています。「こうのとり」は、アメリカのスペースシャトルがことし予定どおり引退すると、宇宙ステーションに大型の実験装置を運べる唯一の手段となります。記者会見を行った高木文部科学大臣は「H2Bロケットの前回に続く2回連続の成功は、日本のロケット技術の着実な向上と信頼性の証しとして喜ばしく思う。わが国のロケットが、今後国際市場でも活躍することを期待したい」と話しました。「こうのとり」は、5日余りかけて、地上からの遠隔操作で宇宙ステーションに近づき、ドッキングすることになっています。