スポーツ報知のメインコンテンツへジャンプ

◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇

◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇

スポーツ報知大阪版>芸能・社会>芸能

ここからスポーツ報知のメインコンテンツです

寛平「オレはホンマに幸せもんや」笑顔で本拠NGKゴール

タレント仲間に囲まれた、なんばグランド花月の舞台上でもバンザイ

 マラソン&ヨットによる地球一周プロジェクト「アースマラソン」に挑戦してきたタレント・間寛平(61)が21日、出発地の大阪・なんばグランド花月(NGK)にゴールした。2008年12月17日に同劇場を出発してから766日目。道中で発覚した前立腺がんと闘いながら、総移動距離4万1040・0キロを駆け抜けた“お笑い界の鉄人”に涙はなし。「オレはホンマに幸せもんや」と笑顔いっぱいだった。

 友が、愛する人が待っていた。2年1か月に及ぶ、長い長い旅のゴールは、お笑い芸人として数々の思い出を築いてきたNGKだ。

 この日、兵庫・西宮市をスタートして、25キロのラストラン。第1ゴールの大阪城音楽堂には、会場周辺を含むとファン約6000人が集結し“帰還”を祝福した。「ありがとう。オレは本当に幸せもんや」と話し「ア~メマ~!!」と持ちギャグを絶叫したのもつかの間。08年の暮れ「帰ってきます」と誓い、旅立ったNGKへ向かって、なにわの町を再び走った。

 涙なし!!笑いで “約束の地”には33媒体140人のマスコミが集結。ステージ上では、08年暮れにスターターを務めた明石家さんま(55)ら大御所芸人が多数出迎えた。午後8時42分、ゴールテープをゆっくりと駆け抜けた寛平だが涙は一滴もなし。「パ、パ、パ、パンプキーン!」。海外で最も好評だった新ギャグを声高に叫んで見せた。「あんた、2年何してたん?」とさんまからあきれ気味に問われると「ずっと走ってました。地球は丸い! ホントに」と自らの足で、ヨットで体感したシンプルな事実を伝えた。

 「地球は小さい星やといわれてるけど、ものすごいでっかいね」。実感のこもった言葉で、寛平は2年1か月を振り返る。自らの両足だけで2万640・2キロを走ったが、通過したのは日本を含めて18か国。全世界の10分の1にも満たない。太平洋の航行中には、ヨットに偶然飛び込んできたトビウオを「神様の贈り物!」と食料にしたことも。「人間はみんな、地球に生かしてもらってる」。昨年1月に発覚した前立腺がんと闘いながらの挑戦。周囲に感動を与える一方、寛平自身は人間の存在の小ささを思い知った。

 福岡に凱旋した4日以降も、休日なしで走り続けた。全身に蓄積した疲労は想像を絶するが、吉本タレントに休息はない。22日深夜のオールナイトイベントを手始めに、テレビ番組収録、映画舞台あいさつなどの仕事がめじろ押しだ。「吉本は休みなんかくれへん。メチャクチャこき使われまっせ。でも会社には本当に迷惑かけたんで、恩返しはせなね」。連日50キロ超のマラソンでも、ラスト3キロを10分の高速ペースで走った世界一の“鉄人”。愛する人たちのために、まだまだ全力で突っ走る。

(2011年1月22日11時35分  スポーツ報知)

この記事をlivedoorクリップに登録 この記事をYahoo!ブックマークに登録

ソーシャルブックマークに登録

お薦めアイテム

 

YOMIURI ONLINE関西発

スポーツ報知の出版物 スポーツショップ報知
報知新聞社出版局 スポーツショップ報知