日本では、2010年の重大ニュースがあちこちのメディアで発表されつつあるが、どのリストにも必ず含まれる可能性があるのが尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる領有権争いの問題だ。
- Reuters
- 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の視察から戻った直後の沖縄県石垣市議の仲間均氏(右)と箕底用一氏(12月10日)
だが、中国と日本で愛国主義的な激しい怒りの感情を生み出しているこの島しょは、そもそもどういった場所なのか。この島しょをとらえた映像はほとんど存在しない。かつては、ここでカツオの処理・加工が行われていたが、1940年に工場が閉鎖されて以来、無人のまま放置されている。
だが、今月初めに沖縄県石垣市の市議二人が同諸島の南小島に上陸した際に撮影したビデオは、その謎の一部を解き明かすものとなっている。上陸した市議の一人、仲間均氏は21日午後、自らのブログで、同島を映した3時間半に及ぶビデオ映像を公開した。映像はドキュメンタリー風に編集されている。
「8時53分です。尖閣諸島南小島上陸でございます」。12月10日、島に一歩足を踏み入れた直後、仲間氏は息を切らしながらこう述べた。
仲間氏ともう一人の上陸メンバーである箕底(みのそこ)用一市議の二人は、漁船で4時間半かけて島に近づいた後、約30メートル泳いで海岸に到着した。仲間氏が同諸島に足を踏み入れるのは今回で14回目。初上陸は16年前で、不法侵入で海上保安庁から罰金刑に処せられたこともある。仲間氏は、11月26日にブログを開設して以来、過去の上陸時に撮影した写真も複数掲載している。
ビデオカメラのレンズを通して最初に映し出されたのは、崩れた石垣だ。仲間氏は、かつお節工場の跡地ではないかと説明している。続いてカメラはゴミの山をとらえ、やがて映像はさらに島の内陸部へと移っていく。仲間氏は、半分空になった水槽を映し出し、かつて飲料水の貯蔵や洗面に使用されていたのではないかと推察している。また、前回訪れたときは満水だったとしている。
その数分後、今度は上陸を終えた箕底氏の姿が映し出される。息を切らしながら、同氏は次のようにコメントしている。
「29歳がこの尖閣諸島に上陸したのは、たぶん日本で初めて。守っていく必要があると思います」
その直後、今度は再び漁船に乗り込み、次の目的である現場海域の漁労調査へと向かう二人の様子へと画面は切り替わっていく。ビデオには、わずか2時間の漁で25匹のハマダイが釣れたとのナレーションが流れる。船上では、この結果にみな満足気な様子だ。
両市議は後にこの上陸の目的を、10月20日に石垣市議会で現地視察を目的とした尖閣諸島への上陸が可決されたことを受け、行ったものだと述べた。沖縄の南西約480キロに位置する同諸島は、主に石垣市が管轄している。尖閣付近の海域では、台湾や中国からの漁船の往来が増しており、同海域でたびたび漁を行う石垣市の漁師たちにとって、大きな懸念の1つとなっている。
東京では18日、同諸島の問題をめぐる日本政府の対応や中国の領有権の主張に抗議して、4000人によるデモが行われた。この問題に関するデモとしては、これまでで最大規模となった。
尖閣諸島上陸の仲間市議素晴らしい執念です。これぞ政治家です。
、中国の主張は中国領だって!!日本領と証拠もチャンとあるじゃないか、日本政府は情けない!!
特に管政権は駄目だ!!先日の釈放事件も沖縄の一行政官に責任取らせ、汚い!!
仲間市議、応援してます。日本政府に早く日本の領土だと中国、台湾に働きかけ、安心して海人が漁が出来る事を
願っています。
海上保安庁や水産庁、海上自衛隊の注目のなかご苦労様です。素晴らしい漁場ですね。