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[政治]ニュース トピック:菅内閣
【菅政権考】「マニフェスト詐欺」の反省を示せ
2011.1.22 07:00
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民主党は2009年夏の衆院選で掲げ、国民との「契約」と呼んでいたマニフェスト(政権公約)の見直しを表明した。野党からは当然、「いんちきマニフェストで政権をだまし取った」(安倍晋三元首相)などと批判が出ているが、そう言われても仕方あるまい。せめてごまかしたり開き直ったりせずに、もっと国民に真摯(しんし)に謝罪し、深い反省の念を示してほしい。
心眼でつくった…
「マニフェストは、われわれが政権にいないときに、霞が関(の官僚)が民主党には十分な情報を提供しない中で、『心眼で見るとこうじゃないか』ということで作った部分がある」
江田五月法相は18日の記者会見でこう釈明した。官僚が手取り足取り教えてくれないからテキトーにつくったでは、「政治主導」の看板が泣く。第一、国民にはいい迷惑だ。
今回、民主党がマニフェスト見直しに舵を切ったのは、行政の無駄削減と予算組み替えで捻出するはずだった16・8兆円の財源がどうにもならなくなったからだ。マニフェストを掲げたままでは、2012年度予算は組めないという事情がある。
だが、小沢一郎元代表をはじめ「財源なんて政権を取ったら何とでもなる」と言い切っていたのは民主党だ。ご都合主義ここに極まれりの感がある。
「マニフェストの多くの約束は実現したが、できないものもある。党内で議論を行い、検証結果をしっかりと国民に説明していく」
岡田克也外相は13日の提起党大会でこう表明した。これも、国民の実感とはほど遠い。
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