日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)=早大=が21日、千葉県鎌ケ谷市内のファイターズ球場で2度目のブルペンに入った。変化球を交え、40球を投げた佑ちゃんを初めて視察した元巨人・江川卓氏(55)=野球解説者=は、通算213勝を挙げた元広島・北別府学投手クラスになれると太鼓判。200勝投手になれる逸材として高く評価した。
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プロ入り後、2度目のブルペン入りをした斎藤佑の投球に江川氏がくぎ付けになった。立ち投げながら、直球にチェンジアップ、カーブなどを交え40球。マウンドの真後ろで見続けたかつての「怪物」は、完成度の高さに何度もうなずいた。
「7割ぐらい」の力で投げたと振り返った佑ちゃん。全力で投げない中での制球の良さに、江川氏は現役時代に何度も投げ合った男の姿を重ねた。「全力でないと普通、ボールは高めにいくのだが、浮いた球が全くない。非常にまとまりがある。実戦向きの投手」と絶賛。その上で「北別府さんのような制球のいいタイプ。ああなったら、200勝てるでしょう」と、抜群の制球力で名球会入りした北別府氏のような投手になれると太鼓判を押した。
新人離れした落ち着いたたたずまいは確かに、淡々と打者を牛耳った北別府氏を思い起こさせる。この日は捕手を座らせて投げるプランもあったが、「焦らずに」というトレーナーの助言で、立ち投げに変更するなど臨機応変に対応。座らせて投げるのは次クールの24日以降。キャンプでのアピールに燃える佑ちゃんだが、はやる気持ちを抑え、自主トレ中は自分のペースを守るつもりだ。
江川氏の北別府似の評価に佑ちゃんは「自分は球の威力というより、コントロール、総合力だと思っているので」と同感した様子。剛球で勝負するタイプではないのは分かっている。北別府氏のような制球力を身につけ、大投手へと駆け上がるつもりだ。
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