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今日のイチオシ芸能記事
40年来の親友・木村進さんも感動
名コンビだった間寛平(右)と木村進さん |
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マラソンとヨットで地球一周する「アースマラソン」に挑戦しているタレント・間寛平(61)が21日、スタート地点の大阪・なんばグランド花月に到着し、ゴールのテープを切った。
◇ ◇
寛平とともに吉本新喜劇の座長として活躍し、公私ともに40年以上の付き合いがある木村進さん(60)は「ホンマに、ようやったと思います」と偉業をたたえた。
三代目博多淡海を襲名し、襲名披露全国公演の最終地・福岡で88年に脳内出血で倒れ、車イス生活に。回復が思わしくなく吉本は退社することになったが、寛平との縁は切れることはなかった。
木村さんが倒れて以来、寛平は正月にはお年玉を持って木村さんの自宅に見舞いに訪れた。アースマラソンが始まるおよそ1年前にも訪れ、地球を一周する壮大なプランを明かしていた。
「昔から寛平はボサーッとしてるかと思ったら、突然思いもよらないボケをしたりしていた。アースマラソンを本当に実行すると聞いた時は、大がかりな“それ”やなと思った」と盟友ならではの感想を抱いた。
寛平との思い出は「あまりにありすぎて、何を言ったらいいのか分からない」というが、20代前半のころには木村さんの新婚家庭に寛平が居候。
寛平より少し早く売れ出した木村さんは仕事で家を空けがちになり、木村さんが「ヨメに手を出したらアカンで」と寛平に声をかけて家を出ることが日常だったという。
下積み時代を支え合い、その後は2人とも順調にスターへの階段を上っていった。
2人が共演したMBSテレビ「モーレツ!!しごき教室」では、常に寛平とのコンビで他の芸人が笑いを取った後の“大オチ”の立場を任された。
芸人が体をはって、体操やボクシングなどに挑戦する人気番組だったが、自由奔放にボケたおす寛平にキレながらも大きな笑いを生み出す木村さん。「テレビでは『ちゃんとやれや!!』とケンカしてみせるけど、本当に仲が悪いわけはない。あれができるのは、僕ら2人やったからです」。
95年ごろからは吉本新喜劇時代の仲間と「木村進劇団」を立ち上げ、老人施設や自治体での公演を行ってきた。しかし、数年前に足を骨折し、2年ほど前からは休業中となっている。
自らも病の恐ろしさを痛感してきたが、がん告知を受けながらも最後まで走りきった寛平に驚く様子はない。
「がんでも、そら、寛平は絶対に走ります。昔から、ホンマに根性のあるヤツやったから」
(デイリースポーツ提供)