「六本木の巫女」と名乗って架空の投資話を持ちかけていた女社長が、詐欺容疑で逮捕されました。この女は、自らが経営するラジオ局に出演し、「日本円は紙くず同然になる」などと不安をあおって海外への投資を募り、全国の数百人から数十億円をだまし取ったとみられています。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、福岡市の投資コンサルタント会社「夢大陸」の社長・原千春容疑者(55)と元副社長の岩田賢二容疑者(57)ら合わせて4人です。福岡県警によると、原容疑者らは「ユーロが値上がり確実」などと嘘をつき、ユーロ建て債券の販売代金として、3人から合わせて6800万円あまりをだまし取った疑いです。原容疑者は、自ら運営していたFM局の番組に「六本木の巫女」と称して出演。「円は価値がなくなる」などと不安をあおり、全国の顧客400人あまりから少なくとも67億円を集めたとみられています。警察の調べに対し、原容疑者ら3人が容疑を認め、1人が「共謀してだましたつもりはない」と容疑を否認しています。県警は、組織犯罪処罰法違反の立件も視野に金の流れなどについて詳しく調べています。

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