息子の2度目の受験が迫ってましてね。ちょっと愚痴をこぼします。
◆一浪中の愚息。今度は何処かに合格して欲しいのですけど。
一人息子が浪人中で予備校に通っています。現役当時よりは、勉強していることは、
間違いないのですが、今一つ(他の親御さんに聴いても同じような現象があるそうですが)
本人に、危機感(切迫感・焦燥感)がないのです。
私たちの頃、共通1次試験世代ですが、後1週間でしょ?もっと神経がピリピリしてました。
リラックスも良いけど、緊張がなさ過ぎるのも困ります。
◆「何が何でも」っていうのが、無いのです。
息子をみていて歯がゆいのは、
「何が何でも早稲田の法学部に(例えばです。何でもいいんですけど)に合格してみせる」
という気概がない。それが見ていて情けない。
しかし、私が怒ると、本当に怖いので萎縮してしまう可能性があるのです。
お恥ずかしい話ですが。それなら、もっと必死にやれといいたいです。
出来の良いお子さんをお持ちの方、ホントに羨ましいです。
昨年、色々な方のブログを拝見していたら、
「娘が早稲田と慶應の法学部(学部の詳細はうろ覚えです)に現役合格した。」
というようなことをさらりと書いている方がいらっしゃって、本当に
羨ましかった。私が悔しいのは、息子は決して知能は低くないのですが、
前述の通り「何が何でも・・・」がない。国立は愚か早慶上智は無理。絶対無理。
その下のランクを、今はMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)というのですね。
息子はこれらもダメだと思います。
次が日東駒専(日大、東洋大、駒澤大、専修大)
就職には、不利でしょうね。
括られていませんが、私の母校、成蹊大学法学部法律学科は今では、
結構「難しい」大学になっているそうですが、まあ、それはさておき
せめてこの辺に入ってくれないかな。
本当に恥ずかしいけど、そういうレベルなんです。
◆にわかに浮上した「東京経済大学」
昔風の思想で「一流企業に就職するのが幸福への近道」的短絡的思考に基づくなら、
私の息子は絶望的ですが、私は四半世紀サラリーマンをやってます。
同期には、灘→東大、筑波大駒場→東大など見事な学歴の持ち主が
大勢います。では、彼らが全員順調かというと、世の中それほど単純では
ありません。
息子に一流大学合格を期待するのは、酷。
ふと考えました。
息子はカネ勘定にはうるさい。割と几帳面。
計算など間違えない。税理士事務所をやっている遠い親戚がいます。
そこで急に名前が出たのが東京経済大学。
この大学は、在学中、別に専門学校に行かなくても税理士の試験対策をしてくれる。
◆思い込むと視野狭窄になる家内。
この話を知って、ここ数日家内の頭は「税理士」という文字で一杯のようです。
どうも女性に多いのですが、一面的というか、一度ある思考に嵌ると、他の事を
考えない。家内は税理士の仕事を正確に理解していないはず。
幾ら東京経済大学に入れたとしても、税理士の勉強をサポートしてくれるとしても
職業を選択するのは、息子でなければなりません。
税理士試験は、さほど簡単ではない。
息子が、仮に本当に税理士を志したとしても税理士試験に受かるか分からない。
それ以前に、そもそも東京経済大学をこれから受験するのです。
その息子は、母親から「税理士がいいんじゃない?」といわれ、半ば生返事で、
「いいかもしれない」とか何とか言ったらしいのです。
税理士になったって、開業して新規顧客を獲るのは至難の業。
税務事務だって、最近ネットで出来るようになって税理士の需要は減っているはず。
万が一、何処かの大学に息子が合格したら、4年後に税理士以外になりたいものが
出てくるかも知れない。
そういうことを考える余裕が無くなる。普段は偉そうな事を言ってますが、
すぐにこのような短絡的・パニック的思考に陥るのが、家内の悪い癖です。
先ほども私の部屋にいきなり入って来て、
「インターネットで税理士の体験談を調べてくれた?Twitterどころじゃないでしょ?」
とのたまう。
私は、とにかく、落ち着けと。
まず、本人が本当に何を考えて税理士と言っているのか不明。
税理士を目指すとして、その為に有利だと言われてる東京経済大学の
受験はこれから。合格が決まった訳でも何でも無い。
何も、今日の今日から、現役税理士の体験談をネットでかき集めても、
数年後、息子が大学を卒業できたとして、その頃、日本がどういう状態か
分からない。税理士がどんなものか知りたいなら、税理士に直接あって話を聴くべきで、
父親が、今、ネットで税理士の体験談を検索しても、あまり意味がない。
冷静になり、少し考えればわかることなのですが、それが
出来ないのが、家内の悪い癖なんです。
この人、音大ピアノ科を出て、演奏家になるほどの才能はないので、
自宅でピアノ教師をずっとやっています。
シャバに出た事がない。勤め人になったことがない。
他人に頭を下げたことがない。世間知らずなんですな。
受験から話が逸れますが、この人、私が27年間、どれほど我慢して
勤め人を続けてきたか、きっと一生分からないだろうと思います。
そう思ったら、ふと、寂しいというか情けないというか、
空しい気分になりまして、
とんだお目汚しですが、久しぶりに愚痴を延々と書いてしまいました。
ご容赦のほど。
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コメント
ユキさん、
もう済んだことだから、お気になさらず。
投稿: JIRO | 2011.01.17 22:17
JIROさん こんばんわ
見当はずれなコメントで不愉快な気持ちにさせて本当に申し訳なく思います。
そうですね、奥様に対する愚痴ですね。
折角のブログでも一面的で視野狭窄な女(悲しいけれど私の事です)
にウダウダ言われてさぞ鬱陶しい思いでしょうね。
鬱陶しいコメントは例え見当はずれでも気分が悪い。と思います。
どうぞお許し下さい。
投稿: ユキ | 2011.01.17 00:21
ユキさん、はじめまして、JIROです。
ご丁寧なコメントをありがとございます。
ユキさんの仰有りたいことは、要するに、
>何が言いたいかと申しますと
>息子さんもきっと心中そうすっきりさわやかなのんびりした毎日を送っているわけでは
>ないのではないか、とういうことです。
>あと、そんな憂鬱な受験生活をやっと終えられるであろう息子さんに
>次の受験の話なんてしないであげてほしいということです。
という部分に集約されています。
折角コメントを頂戴しておきながら、失礼なのですが、
もう一度、私のブログ全文をお読み頂きたく存じます。
私は、まだ大学に受かってもいない息子に資格試験の話をするつもりもなく、
息子を何が何でも税理士にしたいと、考えているわけではありません。
家内も一時的な思いつきで、急に「ワーッと」騒ぐ(この場合なら「子供を税理士にしたがる」)
ことがある一方、数日後、1週間後、数週間後には忘れていることもしばしばです。
だから、その一時的な思いつきで騒ぐな、と愚痴っているのがこのブログエントリーです。
ご理解頂けなかったのは、私の文章が下手だからで、誠にもうしわけないのですが、
以下の部分をご覧頂くと明らかでしょ?
>家内は税理士の仕事を正確に理解していないはず。
>幾ら東京経済大学に入れたとしても、税理士の勉強をサポートしてくれるとしても
>職業を選択するのは、息子でなければなりません。
>税理士試験は、さほど簡単ではない。
>息子が、仮に本当に税理士を志したとしても税理士試験に受かるか分からない。
>それ以前に、そもそも東京経済大学をこれから受験するのです。
>その息子は、母親から「税理士がいいんじゃない?」といわれ、半ば生返事で、
>「いいかもしれない」とか何とか言ったらしいのです。
>税理士になったって、開業して新規顧客を獲るのは至難の業。
>税務事務だって、最近ネットで出来るようになって税理士の需要は減っているはず。
>万が一、何処かの大学に息子が合格したら、4年後に税理士以外になりたいものが
>出てくるかも知れない。
>
>
>そういうことを考える余裕が無くなる。普段は偉そうな事を言ってますが、
>すぐにこのような短絡的・パニック的思考に陥るのが、家内の悪い癖です。
つまり、この記事は「愚痴」です愚痴とは何故「愚」で「痴」かというと、
言っても仕方のないことだからです。言っても仕方がないのですが、
人間ときどきは、何処かでガス抜きをしないと、やっていられません。
しかし、周囲の人間に言うと、本人(家内の耳)に入るものです。
そうなると、また、カリカリ面倒臭い。だから
ブログで愚痴っているのです。
お目汚しで恐縮ですが、一生に一度も愚痴を言わない人間は、
殆どいないと思います。
どうか、そう思って、「愚痴です」とかいてあったら、
「ああ、JIROもちょっとイライラして、ブログで発散したいのだな」
と解釈して頂けると、大変有難いのです。
投稿: JIRO | 2011.01.16 22:06
JIROさん、はじめましてユキと申します。
いつも楽しくブログを拝見しております。
毎年この季節、センター試験のニュースを見ると暗く落ち込みます。
というのも、私も大学受験に大失敗した人間だからです。
しかも、JIROさんのように完全燃焼した受験生活を送ることができず
自己嫌悪、劣等感、あせり、などマイナスの感情で頭がいっぱいになって
まったく動けず、空回りばかりしていました。
どちらかというと今の息子さんに近い状態だったと思います。
現実逃避して寝てばかりいましたから…。
何が言いたいかと申しますと
息子さんもきっと心中そうすっきりさわやかなのんびりした毎日を送っているわけでは
ないのではないか、とういうことです。
あと、そんな憂鬱な受験生活をやっと終えられるであろう息子さんに
次の受験の話なんてしないであげてほしいということです。
税理士試験受験生を知っていますが
その方は、自分の意思で受験のために仕事を辞めて
2年間毎日10時間近くの勉強をし、それでもまだ全ての科目に合格されていません。
息子さんも大学がバックアップしてくれるとはいえ、在学中に合格するためには大変な努力が必要でしょう。
もしかすると周りが就職活動する中で資格取得のために浪人する、大学院に行く為に学生時代を延ばす
なんていう選択をするかもしれません。
将来また今のような不安定な状態に突入する可能性について
奥様は覚悟してらっしゃるのか、少し気になりました。
もちろん、息子さんの強い意志でその道を選ぶというのなら
弁護士でも、会計士でも、税理士でも目指せばいいと思うのですが、
大学受験の遅れを取り戻す為の選択だと
また不完全燃焼の大学生活を送ることになるかもしれません。
4年間、留学する、全国を歩く、世界を旅行する、大学の勉強をがんばる、友達を増やす等々
いろんなことが出来るのに、もしかしたら自分の意思ではない受験勉強のために
鬱々と過ごすのはとてももったいないと思います。
長々とすいませんでした。
私みたいな無知でくだらない人間がなにを偉そうにとも思ったのですが、
どうしても息子さんの応援がしたくて…。
どうか息子さんが無事合格されますよう
京都の片隅より心からお祈りしております。
投稿: | 2011.01.15 19:20
二度目さん、こんばんは。コメントをありがとうございます。
貴方のIPを検索しました。これが初めての書き込みですね。
ここは私のブログですから、初めて書き込むときには、挨拶と自己紹介ぐらいするのが礼儀。
礼儀をわきまえてから、意見を書きましょうね。小学生レベルですよ?
二度目さんにとって、赤の他人である、私の息子に同情して下さる、心優しい方ですね。
>さげすみ。
>無視。
>干渉。…全部入ってる。
よくぞ、それだけ、文章を曲解できますね。
多分、貴方のご両親から貴方がそのように扱われて育てられたので、
人格が、歪んでしまったのですね。
お気の毒ですが、もう、手遅れです。
一生、過去のトラウマを抱えて生きて下さい。
ご親切に心より御礼申しあげます。
投稿: JIRO | 2011.01.13 19:51
…同情します。子どもさんに。
やんわりと注意されても自省ゼロの鈍さ。父親母親揃いぶみ。あなた達をたしなめる人はいないのですか?
さげすみ。
無視。
干渉。…全部入ってる。
投稿: 二度目 | 2011.01.13 11:28
ねおさん、こんばんは。ご親切なコメントをありがとうございます。
>親って自分が受験するわけでもないのに、落ち着かず、
>自分が受験した時のほうが、楽だったよう感じませんか?
全くそのとおりですね。自分が勉強して子供の成績が上がるならこっちで勉強しますが、
何しろ本人の意識の問題で、ある程度、痛い目というか、しんどい思いをしないと、
本気になりません。愚息は特に暢気で、3日後に「センター試験」があるというのに、
今だに切迫感が見えません。
こういうときは、最悪を想定します。 既に私は2浪を覚悟しました。
まあ、子供が罪を犯して刑務所に行くよりはましですから。
但し、このような不況が続くと、私のような病気持ちは、いつ首になるか分かりませんので、
なるべく早く、一本立ちして欲しいのですが、そのようなことを言うと、過剰に萎縮してしまうのが
愚息の愚息たる所以でして、頭を抱えてしまいます。
このことを考えると、本当に赤信号に気が付かないで道を渡って、私がクルマに跳ねられかねませんので、
なるべく考えないように、最悪の結果が既に決定した、と思うようにしております。
お気遣いに心より感謝申しあげます。
投稿: JIRO | 2011.01.12 21:23
JIROさん こんばんわ
息子さんの受験、大変ですね。
最近の若い人は、なかなか目標を見つけられないのか、
ゆとり教育世代のせいか、
どこのお子さんものんびりしているように、感じます。
親って自分が受験するわけでもないのに、落ち着かず、
自分が受験した時のほうが、楽だったよう感じませんか?
自分のことなら、自分が、がんばればいいのだけど、
子どものこととなると、言う訳にもいかず、
見てるしかない。
そして、親の気持ちって、自分が親になってみないと
わからない。
子どもって、一人ひとり違うから、
何を選択するのがその子にとっていいのか、
あとになってみないとわからない。
ただ、学校にしても、職業にしても、
子どもが自分で決めることが、大切だと思います。
子どもが決めるべきことは、親が決めないという、
あたりまえのことが、最近は、難しくなっているようですね。
とりあえず、大学に入って4年の間に探してもいいと思いますが、
子どものことは、子どもにまかせましょう。
親にできるのは、経済的な支援と見守ることだと思います。
息子さんが合格されて、春が来ますように。
寒い時期、お体に気をつけてお過ごしください。
投稿: ねお | 2011.01.11 19:42