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【大リーグ】

松井の不振は僕のせい!? ア軍でまた同僚の左腕が“ざんげ”

2011年1月21日 紙面から

 【オークランド=ジョン・シェイ】松井秀喜外野手(36)=前エンゼルス=のアスレチックスは19日(日本時間20日)、中継ぎ左腕ブライアン・フエンテス(35)=ツインズからFA=の獲得を発表した。2年総額1050万ドル(約8億9250万円)で、13年は年俸650万ドル(約5億5250万円)の球団オプション。昨年8月末までエンゼルス所属だった09年セーブ王は電話会見で、自身の移籍後に松井の成績が上昇したことを「自分が“疫病神”だったかも」と気に掛ける発言。その上で「健康なら25〜30本塁打は打てる」と大きな期待を寄せた。 (SFクロニクル紙記者)

 いきなり、元チームメートの名前を忘れてしまった。今オフのアスレチックスが補強した野手について聞かれたフエンテスは「ウィリンハムに、デヘスス…」。ナショナルズとロイヤルズからやってきた2人を口にしたのに、あと1人出てこない。報道陣から「松井」と言われ、初めて「オー、松井もだ」。電話の向こうの声は、ちょっと動揺した様子だった。

 「もちろん、松井はまだ力はあるよ。前半戦はスランプもあったから、彼自身はかなり落ち込んだとは思うけど、後半はかなり持ち直した。特に僕が(ツインズに)移籍した後にね」。ここまで言うと、もうひと言、付け加えた。

 「もしかしたら、僕が彼の“疫病神”だったのかな…。違うといいけど」

 フエンテスの移籍が発表されたのは昨年8月27日で、開幕からその日までの松井は打率2割6分4厘、16本塁打、69打点だった。「僕は移籍してからも、松井の成績は気に掛けていた。最後はかなり上がったよね」。確かに、その通り。翌28日から昨季終了までは打率3割2分5厘、5本塁打、15打点で、特に9・10月は3割5分2厘と打ちまくった。実はフエンテスもエンゼルスではいまひとつだったが、移籍後は主に中継ぎとして防御率0・00。ア中地区優勝のチームで、地区シリーズ(対ヤンキース)でも2試合(2イニング2/3)で同じく自責ゼロだった。

 「アスレチックスは、ア西地区で優勝する力はある。去年のジャイアンツも、キャンプのころは下馬評は低かったけど、いい投手陣に加え、役割をきっちり果たす選手がいた」。そう話すフエンテスは、松井に大きな期待をかけている。「健康なら、松井は25〜30本塁打は打てる。強打者の存在はチームの助けになる」。名前は度忘れしたのはご愛嬌(あいきょう)。ぜひ今季は2人で若いチームを引っ張って、優勝に導いてもらいたい。

 

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