英公共放送・BBC、広島と長崎で2度被爆した日本人男性を「世界一運が悪い」と笑いの種に
イギリスの公共放送・BBCが、広島と長崎で2度被爆した日本人男性について、バラエティー番組の中で、「世界一運が悪い」と笑いの種にした。
男性の遺族は、許せないと怒りをあらわにしている。
広島と長崎で2度被爆し、2010年に93歳で死去した山口 彊さん。
生前、「ピカドンというのはね、人間が使うもんじゃない」と原爆の悲惨さと核廃絶を訴えてきた二重被爆者の山口さんの思いを踏みにじる事態が起きた。
イギリスの公共放送・BBCのお笑い番組が、山口さんを「世界一運が悪い男」と紹介した。
これに対し、在英日本大使館は1月7日、不適切だとBBC側に抗議した。
21日午後9時半ごろ、山口さんの長女・山崎年子さんは「不運とかね、そういうふうなもので片づけられたくないですよね。人を愚ろうしたようなね、それと父だけじゃなくて、被爆者全部じゃないですか、許せないですよね、それはね」と話した。
BBC側は、「山口さんをばかにする趣旨はなかった。日本人が受ける印象を過小評価してしまった。今後注意する」と釈明しているという。
(01/22 00:57)