自殺予告メール~人は簡単に死ねない~
「今から死にます」
そんなメールが月一の割合で届きます。
なぜか皆さん、私に予告してくださいますが
私はドライなので
あまり効果は期待できませんので
悪しからず。
私は昔からこの手のメールをよくいただきます。
昔は友人、最近では無料鑑定をして欲しい人が
お金を払ってくださってる方に申し訳ないから…と断ると
脅しのように「では、今から死にます」
とメールを送っていらっしゃいます。
ちなみに計5~6人に予告されていますが
実際に亡くなった方はいらっしゃいません。
しばらく経つと「やっぱり死にませんでした」
というメールが届きます。
私は簡単に「死」を口にする人間が嫌いですし
自分の経験から「人は簡単に死ねるものではない」
ということを知っています。
私は20代後半に服毒自殺を図っています。
目が覚めた時は病院のICUで
ベッドの横で母親が泣いていました。
その時真っ先に思ったのは
周りに迷惑をかけたということより
「お腹が空いた」でした。
現実は小説より奇なり。
人は小説のように「どうして死なせてくれなかったの?!」
なんてドラマチックなことは思わないものです。
これは後からお医者さん、両親から聞いた話ですが
致死量の薬を飲んでしまっていたこと
救急車の中でホースを突っ込んで胃洗浄をしたこと
(だから目覚めた時には胃が空っぽで
「お腹が空いた」だったわけです)
直前に食べたチーズが胃を保護してくれたから助かったこと
(私はチーズも好きではないけどワインにはチーズという
安易な発想でおつまみに選びましたw) という訳で
奇跡的に助かったんです。
病院のベッドで 「人は簡単に死ねないもんだ…」
と思いました。
私は本気で死ぬ気だったので
誰にも予告はしませんでした。
だって、予告したら
誰かに止められるに決まってますから。
人生お先真っ暗、夢も希望もない…
という時死がよぎる気持ちは分かります。
当時の私だって
自分がした行為で周りがどれだけ悲しむかなんて
これっぽっちも考えずに自殺を図ったのですから。
だけど、今思うと自殺した自分よりも
娘に自殺を図られて
口からホースを突っ込まれて吐いている娘を
横で見ていた母親はどれだけ悲しかっただろうと思います。
私がもし死んでいたら母親や
私を大切に思ってくれている人達は
「なぜ助けられなかったのか」
と一生悔やんだことでしょう。
今、考えると自分がしたことの
身勝手さがよく分かります。
だけど、助かった私は
「死ぬ気になれば何でもできる。
死はいつでも選べるから
プライドも見栄も捨ててやるだけやってみよう」
と後ろ向きな決意をしました。
離婚した直後、私はやはり何もかもを失った気になり
やはり死にたいという考えが頭をよぎりました。
ですが、そこで何とか思いとどまって
前に進むことができたのは、あの頃にした
「後ろ向きな決意」と周りの人の支えがあったからです。
離婚直後、何度かブログ上でも書いている会社のカ
リスマ社長に出会いプロジェクトに参加することになりました。
プロジェクト始動までには時間があったので
私が入社して一番最初に企画したことは、
不良在庫を骨董市で売りさばくというものでした。
その骨董市というのは神社で開催される
いわゆる個人の骨董業者(半分はテキ屋さん)さん
が集まるという類いのものです。
フリーマーケットではありません。
その市を仕切っていたのはアル中のヤクザのおじさん。
「そんなもの企業で出店するなんて許可しない。
どうせ担当者がすぐに変わって
無責任なことするに決まってる」
と出店許可さえもらえませんでした。
だけど、そこで販売するのが
費用対効果の面で最適だったのです。
何度も足を運ぶうちに
「じゃああんたの顔に免じて、許可してやる。
あんたの会社の他の奴には、許可しない。
俺はお姉さんのことを信用したから、許可する」
と出店許可をいただけました。
会社ではある程度名前が通った企業だったので
「会社の名前がけがれる」という理由から
その企画は役員会にまでかかりました。
会社の人の目はとても冷たかったし
「何で本社勤務までしてるのに
骨董市に自分が立つ必要があるんだ。
そんなものは現場にやらせる仕事だ。
あいつが妙なことをするから
こっちはいい迷惑だ」と陰口も叩かれましたし
賛同者なんて最初はいませんでした。
当日に手伝ってくれたのは、倉庫の方、1人です。
休みの早朝から様子を見に来てくれたのは
社長だけでした。
だけど、市を開催してみたら
見事に不良在庫はさばけ
私は離婚前のブランクがあったにも関わら
ずマネージャーに抜擢されました。
それからは一緒にやってみたいという
若いスタッフも増え
「困った時の骨董市出店」は
月末に定期的にされるようになりました。
私はあの頃にした「後ろ向きな決意」がなかったら
「本社でスーツを着てる私が
何でわざわざそんなことを
しなきゃならないの?」と思ったでしょう
しプライドや見栄からしなかったと思います。
その決意のお陰で、後に始動した
プロジェクトも成功させられたのです。
何もかも失ったから
死にたいと思っている方に言いたい。
人は死ぬ勇気があれば
何でもできるしそれだけの気持ちを持っていれば
どんな状況からも抜け出す道はあります。
人の気持ちを動かすこともできます。
死ぬことは
いつでもできるのです。
だから、死を選ぶ前に死ぬ気で
できる限りのことをして欲しいと思います。
明けない夜はありません。
軽々しく
「死」を口にする人に言いたい。
「死にます」の一言がどれだけ
人を傷つけ悲しませるのか
口にする前に考えて欲しいです。
私は軽々しく口にした
「死にます」なんて言葉に対し
何も心を動かされません。
甘えるな
と一言思うだけです。
当時、いきなり飛び込んできた
訳の分からない小娘に
「お姉ちゃん、来月は出店するの?
お姉ちゃんがいないと寂しいな!」
と笑いかけて
毛布や色んなノウハウをくれた業者の皆さんに
心から感謝しています。
また、離婚後に不安定だった私を支えてくれた
周囲の人々にありがとうと言いたいですし
「あの時は死のうとしてごめんなさい」
と思っています。
自殺者 1998年から3万人台
● 交通事故の年間死亡者数の約6倍
● 阪神淡路大震災の死亡者数の約5倍
● 米国同時多発テロ死亡者数の約11倍
● がんの年間死亡者数のほぼ10分の1
-警視庁 自殺者 統計より-
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