タヒチの核実験被害者 被爆者と交流
核実験で被害を受けたフランス領ポリネシアタヒチ島の核実験場で働き、核の被害を受けた人たちが広島を訪れ、被爆者と交流しました。きょうはタヒチの核実験被害者と、オーストラリアでウラン鉱山の放射能汚染で苦しむ被害者ら9人が県被団協を訪れました。フランスは1960年代から90年代にかけてフランス領ポリネシアのタヒチ島で核実験を繰り返して来ました。核実験施設で働いていたレジス・ハアマルライ・グディングさん、「爆弾が爆発した時、最初はものすごい光があった。爆音が続いて、きのこ雲が現れ、すごい風が吹いてきた」。1970年ごろにタヒチの核実験場で働き、家族を核実験による病気で失ったと訴えています。核被害者らは被爆者の証言を聞いて、帰国後、タヒチでも体験を伝えたいと話しました。「広島に来て、町が美しく再生していることに感激した。人々の優しさと受け入れ態勢もありがたく思っている」。9人は平和団体ピースボートの世界一周の航海の企画で広島を訪れました。今月下旬から広島の被爆者とともに船で世界各国を訪れ、核廃絶を訴える予定です。
(01/21 18:51)