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回答(10件中 1~5件目)
yosiki1966さん
>大事なのは全体として資本主義的生産部門に対して、社会主義的生産部門が
>競争力、民主性、労働者の待遇など優位に立ち
>その社会の支配的な生産システムとして成長していくことが重要なのです。
現在の中国では、一部を除き、資本主義的生産部門が社会主義的生産部門に比べて
競争力、民主性、労働者の待遇などあらゆる面においてはるかに優位に立っています。
「成長していくことが重要なのです」などと理想論を言われても、
社会主義的生産部門がこれから成長するなんて考えられないのですが。
>しかし、アメリカも日本も全体として、大企業の利益を最優先にする政治経済体制をとっています。
中国も全体として大企業の利益を最優先にしていますが?
大企業の利益を最優先にしなかったら、中国は何を優先していると言うのですか?
大企業が高い利益を上げるからこそ、高い経済成長率を維持しているのです。
>中国が社会主義市場経済を導入しているのは資本主義に逆戻りすることではないのですよ。
鄧小平が市場経済を導入し始めたばかりの頃は、万一市場経済が失敗した時に、
すぐに社会主義に戻れるように、あえて社会主義の看板は下ろしませんでした。
しかし、資本主義的生産部門が驚異的な成長を遂げ、GDPで日本を追い越すまでになりました。
その反面貧富の差が拡大しましたが、大半の国民は豊かになり、
それは誰が見ても資本主義的生産部門の優位性によるものだと認識しています。
このように、国民の大半が資本主義的生産部門の恩恵を受けて発展をして来た国が、
今さら資本主義的生産部門を規制し、社会主義的生産部門を強化するなんて考えられますか?
中国は日本・韓国と経済統合することも視野に入れています。
これは日本・韓国と同レベルの資本主義体制を維持するということです。
一度資本主義という甘い汁を吸った国民が、
共産主義のような禁欲的な生活を受け入れることは、もはや出来ないのです。
投稿日時 - 2009-09-30 22:40:20
allwinnerさんへ。共産主義経済といったら企業の国有化とか、計画経済とか思い浮かべられるのでしょうか?共産主義経済体制で重要なのは「生産手段の社会化」ですが、必ずしも全ての生産手段を社会化する必要はありませんし、私的生産活動=大企業、中小企業、農林漁業、小売業などが長期間にわたって存在するのは当たり前の話なのです。大事なのは全体として資本主義的生産部門に対して、社会主義的生産部門が競争力、民主性、労働者の待遇など優位に立ちその社会の支配的な生産システムとして成長していくことが重要なのです。
世界中が共産主義経済体制になっても、私的生産活動は広く残るでしょうね!
中国が社会主義市場経済を導入しているのは資本主義に逆戻りすることではないのですよ。
資本主義国においても公共的サービス部門は存在します。当然のことです。しかし、アメリカも日本も全体として、大企業の利益を最優先にする政治経済体制をとっています。日本では三公社五現業を次々と解体し、大企業に売り渡しているではありませんか。
マルクスの『資本論』を紐解くと、マルクスはこうした点についてかなり柔軟な見解を持っているということがわかります。
投稿日時 - 2009-09-30 20:52:31
yosiki1966さんへのレスです。
>「社会主義的経済部門」=国営企業とは限りませんよ。
あなたの言う「~#$!公社」=国営企業のことじゃないですか。
日本の三公社五現業=国営企業のことですからね。
資本主義国にも「社会主義的経済部門」は存在しますよ。
>中国は社会主義国(共産主義国)か?社会主義国ではありません。
>中国の経済は、市場経済部門(資本主義的)と、社会主義的経済部門が共存し、
>競争しあっている混合経済体制です。
あなたの論理で言えば、日本やアメリカにも「社会主義的経済部門」は存在しますから、
日本やアメリカも「混合経済体制」ということになります。
あなたの論理で中国が社会主義ではないと言うのなら、
日本やアメリカも資本主義ではないということになります。
>中国自身はこの社会のことを『過渡期の社会』と呼んでいます。
今の中国は、完全な資本主義に移行するための過渡期ということですね。
>社会主義を目指している国ではありますけれど。
鄧小平が現れる前はそうでしたけど。
鄧小平は社会主義を否定し、市場経済を導入しました。
鄧小平以降の中国の指導者も、その路線を継承しています。
中国で社会主義を目指しているのは一部の保守派だけです。
投稿日時 - 2009-09-30 12:37:45