記事入力 : 2011/01/21 13:59:32
チョ・ボンアム事件:処刑から52年ぶりに無罪判決
大法院「内乱を目的に結成されたとは考えられず」
チョ元党首は1審で懲役5年の判決を受けたが、控訴審と上告審では死刑判決を受けた。大法院は当時、チョ元党首による再審請求も却下し、その翌日の59年7月31日、チョ元党首は死刑を執行された。
今回、大法院が審理を行った再審は、チョ元党首の長女ホジョンさん(82)など遺族が2008年に請求したものだ。大法院大法廷は昨年末、「軍人・軍属ではない人物に対し、陸軍の特務部隊が捜査を行ったということ自体が違法だ」として再審開始を決定した。20日の判決で大法院は「進歩党は社会民主主義を標榜(ひょうぼう)し、資本主義経済の副作用や矛盾点を指摘して、改善していこうとしたにすぎず、内乱を目的に結成されたとは考えられない。被告人に国家保安法違反罪を適用した判決はこれ以上維持できない」と述べた。
左派の独立運動家を代表する人物だったチョ元党首は、48年の韓国政府樹立以降、制憲国会議員や初代農林部(省に相当)長官を務めた。なお、チョ元党首が処刑された事件については、当時の李承晩(イ・スンマン)政権(自由党)が政敵のチョ元党首を排除するためにでっち上げたもので、「司法による殺人」だったとする指摘がなされてきた。
李明振(イ・ミョンジン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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