厳しい雇用情勢が続くなか、去年10月に生活保護を受けた世帯は、これまでで最も多いおよそ142万世帯に上ったことが厚生労働省のまとめで分かりました。
厚生労働省によりますと、去年10月に生活保護を受けた世帯は、前の月より9413世帯増えて全国で141万7820世帯とこれまでで最も多くなりました。これに伴って生活保護を受けている人の数も、前の月より1万3008人増えて196万4208人に上りました。増えた世帯の内訳は、▽「高齢者」が2208世帯、▽「母子家庭」が1060世帯、▽「障害者」が1121世帯で、最も多かったのは、▽仕事を失った人を含めた「その他の世帯」で2627世帯となっています。生活保護の受給世帯は、雇用情勢の悪化に伴って急増し、この1年間で13万6000世帯余り、率にして、およそ11%増加しています。厚生労働省は「依然として厳しい雇用情勢が続いていることから、今後も失業者の再就職支援に力を入れるなどして生活保護の受給増加に歯止めをかけたい」と話しています。