2011年1月20日 20時0分
【北京・成沢健一】中国の国際問題情報紙「環球時報」は20日、胡錦濤国家主席が米紙の書面インタビューでドルを基軸とした国際通貨システムについて「過去の遺物」と指摘したことは翻訳ミスだったとする論評を掲載した。論評は、新華社通信が発表した中国語原文は「現行の国際通貨システムは歴史を経て形成されたものだ」となっていると紹介した。米紙への英文回答は中国側が作成したとみられる。
ただ、胡主席は08年の金融危機について「現在の国際金融システムの重大な弊害に根ざしている」とも指摘しており、ドルを基軸とした国際通貨システムの改革が必要だと考えていることには変わりはないようだ。