野球:新球団設立に反対のロッテ、昌原市民が憤怒(上)

 「ナイス!」「よくやった!」

 慶尚南道昌原市の馬山球場で20日、竜馬高校野球部の選手らが練習に(励んでいた。同校のパク・ドンス監督は「昌原市に第9の球団が誕生するかもしれないということで、選手らの目の色が変わった」と話した。

 「地元チームでプレーする機会ができた。プロへの道も広がった」。選手らは意気揚々としているが、保護者はそうではなかった。パク・ドクチュンさんは「ロッテのエゴには本当にあきれる。昌原市をはじめ、慶尚南道の野球の発展をロッテが妨げている」と憤りをあらわにした。

 昌原市では最近、野球の話題で持ちきりだ。野球同好会に所属するイ・ヒョンウさん(48)は「人に会うとまず、野球の話から始まる。昌原市は同好会チームが200を超える地域。それだけに、プロチーム設立の話に街全体が浮かれている」と話した。

 だが、そんな昌原市民の願いにロッテが水を差した。ロッテは11日、韓国野球委員会(KBO)理事会で8球団のうち唯一、9番目の球団設立に反対した。「新球団の設立は時期尚早、今は外見よりも中身を充実させるべきだ」という釈然としない理由を挙げた。

 昌原市はこれに憤慨した。昌原市の野球関係者は13日、「ロッテの反対で設立企業の決定が先送りされた。昌原・馬山地域に対して最低限の投資すらケチっていたロッテが、今になって“慶尚南道のファンを守る”などとふざけたことを言っている」と憤怒した。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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