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[政治]ニュース トピック:安藤慶太が斬る
【安藤慶太が斬る 特別編】「されど私はこう考える」を大切にしたい
2011.1.20 11:00
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毎回の出稿を通じて新聞の世界では味わえなかった「インターネット媒体の可能性」を再認識させられる出来事の連続なのだ。その意味でむしろ楽しませてもらったのは私かもしれない。
型にはまった紋切り型の価値判断や頭からタブーを避け、前例踏襲で作られた新聞記事群のウラを読もうと読者は敏感に反応している、のだろう。記事が「書いている」ことではなく、重要なのは記事が「触れずに済ませている」こと。ここに大きな問題が横たわっていて、そこは意図的に伏せられてしまっている。読者はそういう虚構の類を正面から知りたがっているのかもしれないのだ。新聞が漫然と続けてきた価値判断に飽き飽きしている。こうもいえるかもしれないのである。
私は新聞に携わる人間だから、新聞が廃れることを良しとは決して考えないけれども、インターネットの登場で、新聞の価値判断や新聞が築いてきた言論空間自体が読者の皮膚感覚や価値判断から既に取り残されているかもしれない、その兆しは至るところに現れているとふと思うことはある。
例えば、昨年、尖閣諸島沖に中国漁船が現れた。中国の領土的野心が高まっている。何とかしなければいけない。どうするんだよ!このまま取られたら。民主党は中国におもねってとんでもない外交敗北を喫しているぞ。大丈夫かよ、民主党!である。映像公開を渋っていたら、今度はネット上のサイト「YOU TUBE」に衝突時の映像が流れ、大騒ぎにもなった。
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