事件当時13歳の元少年「まだ犯人扱い」 地裁所長襲撃の国賠訴訟+(1/2ページ)(2011.1.20 23:41

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当時13歳の元少年「まだ犯人扱い」 地裁所長襲撃の国賠訴訟

2011.1.20 23:41 (1/2ページ)
 判決後に記者会見する曺敦史さん(左)=20日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ

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 判決後に記者会見する曺敦史さん(左)=20日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ

 約7年前に起きた大阪地裁所長襲撃事件をめぐる訴訟で、大阪地裁は20日、取り調べに当たった警察官の暴行・誘導を認め、「逮捕自体が違法」と断じた。だが、訴訟を通じて大阪府警や地検からの謝罪はなく、「今も犯人と思っている」と証言した警察官もいた。「いまだに犯人扱い。一言でもいいから謝ってほしかった」。勝訴判決にも原告らの不満は消えない。

 「やっていないことを一日中、やったといわれて、耐えられなかった」

 13歳で補導された元少年(20)は、府警の取り調べをこう振り返った。

 この日の判決は「警察官が大声で怒鳴り、髪をつかむ暴行を加えた」と具体的に認定。決め手になったのが、元少年の日記だった。

 「けいさつの人が机をどついたりけったり」「こわくてたえられへん」(平成16年5月10日付)

 「僕はけいさつの人が大キライです。死んだら絶対にうらんでやる」(同5月21日付)

 元少年はこの間、襲撃事件を何度も“自供”。自らが所長に体当たりした実行犯とされた。日を追うにつれ、取調官に対する気持ちも変化。大阪市の児童相談所から別の支援施設に移動する前には「一緒にガンバッテくれた刑事さんたちにはカンシャしてます」(同6月9日付)と書いた。

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