事件当時13歳の元少年「まだ犯人扱い」 地裁所長襲撃の国賠訴訟+(2/2ページ)(2011.1.20 23:41

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当時13歳の元少年「まだ犯人扱い」 地裁所長襲撃の国賠訴訟

2011.1.20 23:41 (2/2ページ)
 判決後に記者会見する曺敦史さん(左)=20日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ

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 判決後に記者会見する曺敦史さん(左)=20日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ

 だが、捜査段階から否認を貫いた成人2人の刑事裁判で無罪を決定づけたのは、他ならぬ元少年のアリバイだった。交際相手の少女が17年2月、「犯行日時に2人で会っていた」と、刑事裁判で初めて証言。メールのやり取りも携帯電話に残されていた。このメールが公判の流れを一変させ、後の「全員無罪」につながっていく。

 ただ、処罰対象にならない14歳未満だった元少年は審判の手続きにも付されず、弁明の機会を与えられなかった。国賠訴訟に踏み切ったのは名誉回復の手段が提訴しかなかったから。「冤罪(えんざい)とか知らなかったし、こんなことがあるなんて思いもしなかった。本当に怖いなと思った」と話した。

 代理人の戸谷茂樹弁護士は「自供した後は無理やり犯人を演じ、迎合するしかなかった」と元少年の心境を代弁。「今日の判決は、大声で怒鳴ることも違法と踏み込んだ。警察の取り調べに大いに反省を迫る内容だ」と評価した。

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