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夢大陸巨額詐欺:社長口座に2億円 資金運用せず自己報酬に

 福岡市早良区の投資コンサルタント会社「夢大陸」の巨額詐欺事件で、投資家から預かった67億円のうち2億円が社長の原千春容疑者(55)=詐欺容疑で逮捕=の個人口座に振り込まれていたことが捜査関係者への取材で分かった。私的流用した8億円のうち、社長職の報酬分とみられる。福岡県警は原容疑者が資金を運用せずそのまま口座に振り込んだとみて調べている。

 捜査関係者によると、資金を集め始めた05年8月ごろから同社口座が凍結された昨年4月9日までの4年8カ月間に、原容疑者名義の銀行口座に約2億円が入金されていた。投資家から集めた資金67億円は同社などの口座に振り込まれ、このうち54億円は元本償還など投資家への支払いに充てられていた。関連会社の地域FM放送局の運営費などにも2億円が使われた。

 残る11億円のうち、8億円が原容疑者のブランド品やリゾート地購入、旅行代などに流用されたとされるが、個人口座に振り込まれた2億円はこの一部とみられる。県警は残る3億円の使途についても調べている。【川名壮志】

毎日新聞 2011年1月19日 西部朝刊

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