金融商品取引法違反容疑で福岡県警の捜索を受けた福岡市早良区の投資コンサルタント会社「夢大陸」と同社社長らを相手取り、福岡、熊本、東京など13都道県の男女44人が13日、「投資の際に虚偽の説明を受けた。資金も戻ってこない」などとして、計約9億円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。
原告側弁護団によると、44人は2006年以降、同社から「日本円はこれから無効になる」などと勧誘され、外国債の購入費などとして資金を預けた。しかし、満期になっても運用益の大半は支払われず、出資金もほとんど戻ってこなかった。1人の被害額は約1億円〜数百万円という。
同社は金融庁の許可を受けずに海外の金融商品を扱ったとして、今年4月に同法違反(無登録)容疑で捜索を受けた。