出資金返還訴訟で投資コンサル「夢大陸」敗訴

　金融商品取引法違反の疑いで県警の捜索を受けた福岡市早良区の投資コンサルタント会社「夢大陸」を相手取り、熊本県の女性が出資金の返還を求めた訴訟の判決が２４日、福岡地裁であった。阿保賢祐裁判官は請求通り、同社に約１１２４万円の支払いを命じた。

　判決によると、女性は同社から勧誘を受け、２００９年４〜６月、有価証券の購入費として計約１２５４万円を支払った。しかし、満期になっても一部の運用金しか支払われなかったため、女性は証券の売買契約取り消しを主張していた。同社側は口頭弁論に出頭せず、反論もしなかったため、女性側の請求がそのまま認められた。

　同社は金融庁の許可を受けずに海外の金融商品を扱ったとして、今年４月に同法違反（無登録）の疑いで捜索を受けた。