2006年、
北海道のためにできること、
それを一番に考えました。
㈱Fntasia Entertinmentという会社を立ち上げ、
当初「プロリーグ設立委員会」という名称で募集をしていた、
男子プロバスケットボールチームの運営会社としてエントリー。
審査ののちに、参画をさせて頂くことが決まりました。
プロリーグになるという事を聞いてエントリーし、
出資を募ったのですが、
いつの間にか、その委員会の名称が「新リーグ」という名称に代わり、
驚いたこともありました。
株主の一部からも、
「プロじゃないのか?」「詐欺じゃないのか?」
と批判を受けたこともありましたが、
こちら側の意向とは無関係なところで変化した事情を説明し、
説得、理解を得て、
今日まで数度の増資を重ねて63名の株主構成でチームを作ってきました。
厳しい経済環境の中、私たちのクラブは、
地元の中小企業の皆様に、
かなり無理を通していただいてスポンサーになっていただいていると認識しています。
地元ではないにしろ、
とにかく、水澤がやってるならしょうがない、
そんな気持ちでスポンサーを引き受けてくださっている会社もあります。
また、地元にある他の球団にスポンサーしながらも、
何とかもう一つ、とお願いをして、
バスケ競技にもスポンサーをしてくださる企業の皆様など、
地元企業を中心に、皆様の熱い声援を受けて、
そして何より、多くのファンの皆様に支えられ、
今日まで歩んできました。
本当に、すべてのことに感謝感謝!
感謝以外の何物でもありません。
お取引先様にも大変なわがままを申し上げてきました。
それでも、レラカムイ北海道のために、
と多くのわがままをお聞き入れくださるなど、
多大なご協力をいただいてきました。
そんな会社が、そんなチームが、
今は、北海道での存続が危ぶまれるような状況にあります。
それも、ほんのボタンの掛け違いにもかかわらず。です。
すでに多くの方がご存知の通り、
昨年12月28日に、
JBL日本バスケットボールリーグの臨時理事会が開催されました。
そこでは、
「㈱Fntasia Entertinmentが、
今後レラカムイ北海道というチームを維持運営していくことができるかどうか」
という議論がなされました。
残念ながら、
㈱Fntasia Entertinmentの経営陣が誰一人といないところで、議論されました。
その議論の素になった資料は、
私の目を通らなかった、現経営陣の目を通らなかった、
つまり、経営陣からは一切承認されていない、
一経理担当者から出された精度の低い書類一式でした。
現在、弊社としては、
そもそもの、その誤解を解くための手立てを講じている最中ですが、
あまりに時間がなさすぎます。
リーグは、チームを少なくとも今シーズン、
存続することを最優先してくれています。
そのことについては大変ありがたく思います。
感謝しています。
一緒に今シーズンを安心した気持ちで乗り切ることができるのであれば、
と思います。
しかし、来シーズン以降は全くの未知数です。
そして、
レラカムイ北海道と㈱Fntasia Entertinmentは、両輪なのです。
レラカムイ北海道というチームが、
リーグによって運営されることが意思決定された場合には、
その日から一切の収入がリーグに吸収され、
㈱Fntasia Entertinmentには1円も入らないという事になります。
繰り返しになりますが、
㈱Fntasia Entertinmentという会社は、
レラカムイ北海道を運営するために作られた会社であり、
その設立準備、チームの創部準備には、
地元の多くの皆さんの資金を以て当てられ、
その運営については、
地元の多くの取引業者の皆様のご理解とご協力があって、
初めてそれが可能になっているという現実があります。
毎年毎年、厳しい株主総会を開き、
その中で良いも悪いも現実を説明申し上げ、
お取引先様には時々経営内容を開示しながら、
様々なご理解を得て今日があります。
後援会、サポーターズクラブ、ファンクラブの皆様にも、
熱い応援をいただいています。
現時点で私がとるべき責任は、
とにもかくにも、地元にチームを残すこと、その一点だと思っています。
つまりは、なんとしても、自社運営で、
今シーズンを乗り切ることをお認め頂くこと、それに尽きます。
そして、できればそこに、
リーグの暖かなご支援の気持ちがあるとうれしく思います。
そうして初めて、
株主様からの出資を無駄にすることなく、
金融機関をはじめとする金融債務、買掛債務をしっかり全うして、
初めて責任を取ったと言えることだと思っています。
限られた時間ではありますが、
出来るだけの努力をこの瞬間に注いでいきたいと考えております。
どうか、多くの皆様のご理解とご協力を、
よろしくお願い申し上げます。