<高校総体>東京の今井遥が初優勝 フィギュア女子
毎日新聞 1月20日(木)18時20分配信
優勝した日本橋女学館・今井遥の演技=長野市のビッグハットで2011年1月20日、三浦博之撮影 |
【今井も登場】2010フィギュアGP第6戦 フランス杯
◇急きょの構成切り替え、功を奏す…今井遥
中盤に予定していた2連続、3連続のコンビネーションジャンプで、今井は相次いでミスを犯した。転倒とパンクで、いずれも単発に。一気に崩れてもおかしくない状況だったが、急きょ構成を切り替えた。次に単発の予定だった3回転を3−2回転に変更し、難なく成功。「最初の転倒で失敗をちょっと引きずったけど、後(後半)は良かった」と臨機応変に対処し、フリーも1位。結局、2位に約15点差をつけた。
厳しい状況でも踏ん張れた背景には「すっごい悔しくて、絶対リベンジしたかった」という苦い経験があった。昨年12月の全日本選手権。極度の緊張からミスを連発し、前年の6位から12位に急降下した。以来、練習に明け暮れ、大みそかも午後11時まで汗をかき、正月三が日もリンクに上がった。そんな執念が初の高校王者のタイトルへと結びついた。
今季からシニアのグランプリ(GP)シリーズに参戦した17歳は「いつもテレビで見ていた世界で自分が滑ることにワクワクしていた」と振り返る。デビュー戦のスケートカナダでは、フリー3位の合計154.54点で5位と健闘し、シニアレベルでも通用することを証明した。
3年後のソチ五輪への思いは封印し、「今は一年一年頑張っていきたい」。30日開幕の冬季アジア大会(カザフスタン)にも出場し、階段を一段ずつ上っていく。【井沢真】
○…優勝候補筆頭の意地を見せ、女子三千メートルを2連覇した高山だが、「結果は良かったけどスッキリしません」と浮かない顔。4分19秒台の大会新とはいえ、高速リンクの恩恵を生かして15秒台を狙っていただけに、納得いかないようだ。今季は体重オーバーで前半は振るわなかったが、現在は昨秋より4キロも減量し、調子を取り戻した。中学3年時にはスピードスケートで中学生初のワールドカップ代表に選ばれた有望株には、21日の千五百メートルで2年連続2冠への挑戦が待っている。
◇第4日の記録
◇スピードスケート
【男子】▽一万メートル (1)土屋良輔(群馬・嬬恋)13分53秒82=大会新(2)佐藤(北海道・釧路明輝)13分57秒32(3)中村(北海道・駒大苫小牧)13分58秒43
【女子】▽三千メートル (1)高山梨沙(北海道・駒大苫小牧)4分19秒24=大会新(2)高木(北海道・帯広南商)4分19秒83(3)高橋(北海道・白樺学園)4分20秒51
◇アイスホッケー
▽1回戦突破校 苫小牧工、清水(北海道)八戸商、八戸工大一(青森)水戸短大付(茨城)渋川工(群馬)早稲田実(東京)慶応(神奈川)
◇フィギュアスケート
▽女子決勝 (1)今井遥(東京・日本橋女学館)150.82点(ショートプログラム58.78、フリー92.04)(2)上野(大阪・大阪薫英女学院)135.05点(53.18、81.87)(3)河野(岡山・倉敷翠松)132.48点(44.68、87.80)
▽女子学校対抗得点 (1)中京大中京(愛知)275(2)日本橋女学館(東京)255(3)武蔵野(東京)190
(中京大中京は2年連続2度目の優勝)
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最終更新:1月20日(木)20時53分
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