逮捕の社長 8億円私的流用か
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逮捕の社長 8億円私的流用か

1月16日 18時29分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福岡市の投資コンサルタント会社による詐欺事件で、逮捕された社長が、全国の顧客から集めた67億円のうち、およそ8億円を私的に流用し、宝飾品や高級ブランド品を購入していた疑いのあることが、警察への取材で分かりました。

この事件は、福岡市早良区の投資コンサルタント会社「夢大陸」の社長、原千春容疑者(55)ら4人が、ユーロ建ての債券を巡る架空の投資話で、女性3人からあわせて6800万円余りをだまし取った疑いで逮捕されたものです。警察は16日、原社長ら4人の身柄を検察庁に送りました。これまでの調べで、夢大陸は、全国の400人余りから、投資名目であわせておよそ67億円を集めていましたが、実際にはまったく運用していなかったことが分かっています。警察のその後の調べで、集めた資金のうちおよそ8億円が原社長の口座に振り込まれるなどしており、社長がダイヤなどの宝飾品や高級ブランドのバッグ、ペルシャじゅうたんなどを購入して私的に流用していた疑いのあることがわかりました。また、54億円は、苦情があった顧客に「満期償還金」などと称して返し、2億円はグループ会社の事業資金に充てていたということです。警察は、巨額の資金の流れをさらに捜査して、実態解明を急ぐことにしています。