今すぐ朝のだるさを解消したいなら、「朝レモン」がお薦めだ。レモンの香りと酸味が交感神経を刺激して、30分で体が活動的になる(次ページのグラフ参照)。この作用は夜型の人でより効果が高いという。
また、レモンの香り成分リモネンをかぐと体内時計がリセットされることが早稲田大学の柴田重信教授らのマウスの実験でわかっている。交感神経と体内時計の両方に働きかける目覚まし食材がレモンなのだ。
レモンの“朝元気効果”を得るには、一緒に糖質をとるのが大切。「時計をリセットするための最も重要な栄養成分は糖質。たんぱく質や脂肪だけではリセットされない」(柴田教授)からだ。
糖質をとることは、代謝の良い体作りの面でも理にかなう。「糖はグリコーゲンの形で肝臓に貯蔵されているが、その量は半日分だけ。朝食で糖質を摂取しないと、午前中の活動に必要な糖が不足し、体は糖を捻出するために筋肉のたんぱく質を分解してしまう。こうして筋肉が減ると、太りやすい体質になる」と女子栄養大学の香川靖雄副学長は説明する。意外かもしれないが、朝の糖質がやせ体質へ近づけてくれるのだ。
朝、お腹がすくようになったら、レモン同様に交感神経の働きを高めてくれるスパイス入りの朝ご飯生活を始めよう。
レモン、スパイスいずれの場合も、夕食のとり方には要注意。「朝食を食べていても夕食の時間が遅ければ、体内時計は夜側に引き戻される」(柴田教授)。21時以降は食べ物を口にせず、8時間以上は空腹の時間を作ろう。
目覚まし Breakfast 3つのルール
レモンまたは |
糖質を |
21時以降は |