三菱ふそうトラック・バスはネットを活用した販売促進を強化する。小型トラック「新型キャンター」の発売に合わせて実施したキャンペーンと同様の施策を検討しており、次回は大型車への適用も視野に入れている。ネットでの募集に特化した新型キャンターのキャンペーンでは多くの他銘柄ユーザーが応募した。同社は新規需要の開拓に向けた情報収集として「一定の成果があった」と見ており、この好事例を継続的に展開することで、国内トラック需要の活性化につなげる考えだ。
新型キャンターでは車両を無料で一年間貸し出す「無料モニターキャンペーン」や台数限定で車両価格を割り引く「ワンプライスキャンペーン」など複数の販促キャンペーンを実施した。一連のキャンペーンはすべてウェブ上での受け付け、応募総数は4千件強に達した。このうち約7割が他銘柄ユーザーだったという。同社は「小型トラックの代替情報はなかなかキャッチできない」(谷山義隆副社長)中、このキャンペーンで得た他銘柄ユーザー情報も活用して今後の顧客との接点拡大を進める方針だ。
同社は現在、同様のウェブを使った販促キャンペーンの第二弾を検討している。時期や内容は未定だが、「常に小型車で行うわけではなく、大型車への展開も否定しない」(同)方針だ。同社の大型車販売のうち約2割が個人ユーザーだという。同社はこうした個人需要の掘り起こしにつなげるためにも、「三菱ふそうのホームページに行けばいつも何らかのキャンペーンをやっている」(同)と顧客に感じてもらえる購入支援環境を整える考えだ。