支持率低下でテンパっている菅首相にはダブルパンチだろう。菅首相はテレビからも見放されようとしている。
テレビ界で話題になっているのは今月5日に菅首相が出演した「報道ステーション」(テレビ朝日)。他局に先駆けての生出演で、キャスターの古舘伊知郎も現役首相を引きずり出して「してやったり」だったが、すでに報じられているようにビックリの低視聴率になった。
「報ステ」の視聴率は良い時には15%を超え、平均でも12~13%前後ある。この時点の前4週の平均は14.7%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だった。ところが、菅首相が生出演した時はなんと半分の6.9%。これには古舘もテレ朝も真っ青で正月気分のTVマンの酔いも覚めた。
そして一気に広まったのは菅首相は支持率も視聴率も急降下の“ダブル降下説”である。そこでテレビ業界では「菅を映すな」となっている。
「ワイドショーはもちろん、ニュースでも菅首相の顔が出ると視聴者がチャンネルを変えるので視聴率がガクンと下がる。そこで報道などの現場では極力、映さないようにという“指令”が出ています。そういえば、最近あまり顔を見ないと思っている人も多いのではないか」(ワイドショー関係者)
ちなみに、ライバルの小沢一郎元幹事長を取り上げると、視聴率がビビビと上がるという。必死になればなるほど嫌われ、負のスパイラル入りした菅首相はもはや打つ手なしだろう。
(日刊ゲンダイ2011年1月12日掲載)
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