北朝鮮、4月に外国人参加のアマゴルフ大会開催へ
4月26日から30日まで、平壌ゴルフ場で
北朝鮮で今年4月、外国人が参加するアマチュアゴルフ大会が初めて開催される見通しだ。
英国のルーピントラベルはホームページを通じ、中国・丹東の中国青年旅行社(CYTS)と共同で、今年4月26日から30日にかけて平壌で海外のアマチュアゴルファーが参加するゴルフトーナメント大会を開催する、と発表した。ルーピントラベルは独特の体験商品を専門的に扱う旅行社で、チェルノブイリ原発事故現場ツアーや、1万キロに及ぶユーラシア大陸横断列車ツアーなどの商品を販売してきた。同社は今回のゴルフ大会に関する専用ホームページを開設し、大会参加を含めた5日間の北朝鮮ツアー商品を販売している。
ホームページによると、大会には、平均スコア90(ハンディ18)程度のアマチュアゴルファーなら誰でも参加できる。ツアー代金はビザ取得費用や大会参加費、ゴルフクラブのレンタル料、中国-北朝鮮の往復列車代金、五つ星クラスのホテル4泊分の代金、旅行・食事代など合わせて999ユーロ(約11万円)。各国から中国・丹東までの往復航空運賃は各自が負担する。大会は、各ホールのスコアをポイントに換算して合計ポイントを競う「ステーブルフォード方式」で行われる。
主催者側の説明によると、会場となる平壌ゴルフ場は北朝鮮で唯一のゴルフ場で、平壌市から27キロ離れた人工湖・台城湖の近くにあり、コースは全18ホール。グリーン面積は45万平方メートル、全長7キロで、100人が同時にラウンドできるという。記念品ショップやレストラン、パーティー会場などを備えたクラブハウスもある。主催者側はホームページで「金正日(キム・ジョンイル)総書記が1991年に同ゴルフ場をオープンしたとき、生まれて初めてのラウンドで、11回のホールインワンを含む38アンダーの世界記録を樹立したとされる」と紹介している。
平壌ゴルフ場では2005年8月、韓国人選手が参加する「韓国女子プロゴルフ(KLPGA)2005平壌オープン」が開催されたが、外国人が参加するアマチュア大会は今回が初めて。
李泰勲(イ・テフン)記者