記事入力 : 2011/01/19 10:53:47
北朝鮮産農産物や魚介類、中ロ産と偽り韓国搬入(中)
中国船籍の2隻がロシア産ホヤ66トンを運搬、束草税関で北朝鮮産かどうかを調査中
品目別に見ると、貝類が17万1532トン、額にすると2億67万9000ドル(約165億7700万円)で最も多く、続いて乾燥魚介類が7875万5000ドル(約65億円)、水産加工品が7602万1000ドル(約63億円)、軟体動物が6742万3000ドル(約56億円)の順となっている。
5・24措置が施行される前まで、貝類の多くは北朝鮮の東海岸沖で水揚げされ、北朝鮮の船によって江原道束草港に運び込まれていた。
北朝鮮と取り引きを行う事業者は、これまで中国の丹東で北朝鮮の対南経済協力の公式窓口である朝鮮民族経済協力連合会(民経連)に契約金を支払い、その後、束草で残りの代金をドルで支払っていた。北朝鮮の船は魚介類の運搬で、かなりのドルを持ち帰っていたということだ。
ところが経済制裁の影響で取り引きが中断すると、北朝鮮産の魚介類は丹東で中国産に偽装され、その上で仁川港に持ち込まれていたことが分かった。西海(黄海)の公海上で、北朝鮮産の魚介類を中国の船に移し替える手段が横行しているという。
北朝鮮産のマツタケも同じようなケースだ。取り引きが活発に行われていたころは、清津、興南、元山などにいったん集められ、それから船で束草や浦項に運び込まれていた。
マツタケの場合、まず30%を契約金として支払い、品物が韓国に到着した時点で残りの代金を直接ドルで支払うか、中国にある口座に送金する方法が用いられていた。昨年は5・24措置前に契約金が支払われた分に限り、制限的に持ち込みが認められた。しかし今年も制裁が続いた場合、北朝鮮産のマツタケは今後も中国産に偽装され、延吉、瀋陽、ハルビンなどから航空便で仁川空港に持ち込まれる可能性が高いとみられる。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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